テイクオフで踏ん張る...という意味
波のフェイスをテイクオフ視線で見たイラストです。サーフィン雑誌でお馴染みのコオノイサオさんの作品を少しモディファイさせていただきました。これですよ、これ。ホバリングからテイクオフが完了するまで、あなたの目がこの映像を脳に送っているかどうか...
ついでにグーフィーも作ってみました。ここで前者をA、後者をBとしましょう。レギュラーフッターならフロントサイドのテイクオフではAが、バックサイドのテイクオフではBが見えていなければなりません。逆に、グーフィーフッターならフロントサイドのテイクオフではBが、バックサイドのテイクオフではAが見えていなければなりません。
そして最も重要なことは、一瞬たりともこの映像を見失ってはいけないということ。見失ったとたん、パーリングしたりスープにつかまったりしてしまいますから。だから特に掘れた波のテイクオフでは踏ん張らないといけないのです。
それはなぜなのか。詳しい解説はサーフィンEブックに追記します。理由を知れば、体が自然に反応するようになります。
ミスターテイクオフ(Evo.type2)を購入されたハマムラさんがユーチューブに動画をアップしてくれました。また、下記のご質問もいただきました。
先日MRテイクオフ購入させて頂いたハマムラです。動画を撮りましたので、お時間のある時にチェック頂けると幸いです。
このトレーニングの効果を実感しているしだいですが、最近難しいなと思っているのは顔を上げて左右を確認しながらのテイクオフです。MRテイクオフトレーニングで、もっと意識するようにしていきたいのですが何かコツのようなものがありましたら指導をお願いします。
テイクオフ動作の基本的なところはしっかりできていて、なかなかいいです。あとはスタンスですね。前足を置く位置、後ろ足を置く位置が毎回ぶれています。まずは後ろ足をテールエンドに置き、前足は両手の近くまでもっていきましょう。動画を見ていますと、両手のずいぶん手前に置いた前足をそのあとでノーズ側にスライドしていますが、実際のボードではこれはできないと考えてください。
テイクオフはスタンスが命ですので、これを何回も繰り返して体に覚え込ませることが大事です。みなさんに共通するのは狭いスタンスです。どうしてそうなるかといえば、その方が楽だからです。立った瞬間のスタンスが広ければ、ステップバックせずにアップスで加速できるので有利です。
というわけで、広いスタンスをマスターすることから始めてください。広くとったスタンスを狭くするのは簡単ですから。
はら さま
お世話になります。サーフィンEブックを購入した●●です。ブログをいつも楽しく読ませていただいてます。「テイクオフでは踏ん張らないといけない」という記事はとても心に響きました。海で横に滑れていた時は、たぶん大体あの映像が見えている気がします。とはいっても、興奮していて「気がする」だけなのですが。家では波がブレイクする写真を見ながらミスターテイクオフで練習しています。
ところで質問なのですが、教えて頂ければ幸いです。僕は波がそんなに悪くなければ横に行くことはできるのですが、なかなか思った通りにアップスンができません。ボトムターンからトップに上がっても切り替えしがうまくできず、いつもそこで終わってしまうのです。
切り替えしのときは足元を見ていているのを自覚していてるので、それは問題だと思っています。しかし、見えている映像がどうあるべきかがイメージできないのです。そこでアップスとダウン、それぞれの見えているべき映像を教えてください。
サーフィンにはいろんな技がありますが、そのときサーファーがどこを見ているのかはプロ選手の写真や動画を観察すればすぐにわかることです。そして今回のアップス&ダウンについても同じです。わざわざ雑誌やDVDを買うまでもなく、ネット検索すれば掃いて捨てるほど出てきます。
ザックリとした回答になりますが、サーフィンの技は態勢が最も重要です。つまり、視線を捨てて態勢を取ることも大事。ここでの態勢とはスタンスであったり両足の加重バランスであったり、いろいろです。ステップアップ版にはそれについて革新的なことを書いています。
- テイクオフ・スレッシホールドとは
- テイクオフ・スレッシホールドを認識できていないがためにテイクオフの動作が早すぎたり、逆に遅すぎたりします。
- テイクオフTHを誘発させる
- このアクションによって確実にサーフボードは波のトップからボトム方向に押し出されます。これが「テイクオフTHを誘発する」というアクションになります。
- ポップアップのテイクオフ
- 「テイクオフ・スレッシホールドを誘発する動き」は、ライディングのときにボードを踏んで加速する動きと原理が同じです。
- クリティカル・ポジション
- クリティカル・ポジションとは、そこに前足を置いたときボードが最も安定し、そして加速する場所です。ロングボードの場合は、このポジションは波の状況で常に変化します。
- テイクオフから攻めるサーフィンを
- 私たちは立つことだけに一生懸命になりますが、この「攻めるサーフィン」の極意を少しでも参考にするとテイクオフが...いえ、サーフィンが変わってきます。
- パーリングしないために
- パーリングするしないは波しだいという面が大きいので「私はしない」という方でも本当かどうかはわかりません。
- バックサイドのテイクオフ
- サーフィンにはいくつものハードルがあって「横に走る」というのはその一つであり、これをクリアしたときにサーフィンの本当の楽しさを感じることができます。
- ホバリングで横へ走る
- ボードは横を向いていないのに体だけ横に行くから、そのままドボンのケース。これはたしかにあります。ただ、私の考えるサーフィン上達法においては意識はそれでいいです。
- テイクオフのブランコ理論
- この理論ではどうして手足が長い人がテイクオフで有利なのか、そして手足の短い人はどうしたらいいのかを解説しています。
- 3点リフトアップ理論
- 上級者がやってるポップアップのテイクオフは体力があるうちは強力ですが、少しでも体力が弱るとテイクオフ失敗を連発してしまいます。
- ビハインドからのテイクオフ
- チューブライディングはどれだけチューブの奥にいるかが審査のポイント。だからみんなビハインドを狙うのです。