自己満足のバックサイド・リッピング
SQ01 バックサイドでリップへのアプローチ。この姿勢はバッチリです。
SQ02 ローンチしてボードをリップに当てにいきます。
SQ03 ボードを返すために上半身を先に返しています。そして...
SQ04 ボードはちゃんと返りました。
いかがでしょう。上のシークエンスを見て、上手いと思いますか。たしかにリッピングは成功しているかのように見えますね。しかし、これは典型的な
ダメダメのバックサイド・リッピング
なんです。おそらく本人は「成功した」と思いながらも、なんか違うと感じていたはずです。それがどうしてなのかはわかっていない。だから、次も同じことの繰り返しで進歩がない。
SQ02ではもっと胸を波のリップに向けるのが理想なのですが、それは上級者かプロレベルの話です。決定的にダメなのは、テールの位置です。ほとんど動いていません。ノーズは高く上がっていますが、テールは上がっていないでしょう。だからダイナミックではないし、ボードの動きが感じられないのです。
ボードを回したいという意識が強すぎると、このような失敗をしてしまいます。まずはボード全体をリップに向けて上げていかないといけません。そのためにはバックサイドでローンチがしっかりできる練習をしていきましょう。
コンテンツ
- バックサイドは胸が重要
- パワーでもってボードを振り回そうとしても絶対に上手くいきません。重要なのはしっかりとしたレールワークと、体幹の捻り(ひねり)です。
- プロのマネではいけない
- 私たちはスピードがないので波のトップで体を横にしてしまったら両足がボードから離れそうになってしまいます。だったら、体をボードの上に持っていかないといけません。
- スナップターン
- 進行方向を切り替えるターンの代表はカットバックですが、その他にもスナップターンというのがあってこれは見た目ほど難しくありません。
- 波のリップを見極める
- 何も考えずにやっていたとしたら飛躍はありません。問題は、的確に波の状況を見極めているかどうかです。この例のシチュエーションで取るべきアクションは二つ考えられます。
- 背中から落ちないために
- リッピングで背中から落ちてしまう原因を知らなければいつまでもこういった失敗をやってしまい壁を破ることはできません。