速い波の攻略法
湘南のIKUOさんが動画をアップしてくれました。昨年の台風接近のときだそうで、胸肩のセットがきれいに入ってきています。テイクオフは安定しており、エントリーから直後のアップスまでのアクションはいたってスムーズです。が、しかし...
テイクオフ直後のアップス。とてもいいです。
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そこからボトムに降りて...
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どんどん加速しないといけないのに、逆に減速してしまっています。
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波が閉じて終了!
IKUOさんのライディング時間は約5秒間ですが、プロならその3倍以上乗っているのではないでしょうか。プロは間違いなくこの速い波を抜けていき、カットバックを織り交ぜた演技をするはずです。IKUOさんはなぜ途中で減速してしまったのでしょう。
失速せずに加速せよ
ターニングポイントはこのシークエンスです。このあとIKUOさんは失速してしまったのですが、上級者やプロは...
上級者やプロは間髪入れずにすぐに波のトップに戻ります。この画像はIKUOさんがやったテイクオフ直後のアップスですが、それと同じアクションを繰り返していけばよかったのです。でも、実際には、
波のボトムに留まってしまいました。ボードを加速させるには波のボトムにしっかり降りることはとても大事です。しかし、けっしてそこに留まってはいけません。ボトムに長居してはいけないのです。
IKUOさんが失速した原因は、ズバリ! ボトムに長居してしまったから。この波で上手く加速していけば、エアーやフローターといった豪快な技が可能だったでしょう。もちろん「トッププロだったら」の話しですが。パーコならこんなふうに ⇒ パーコのフローター
これは少年たちのサーフィン談義。この中の2人はプロサーファーでして、サーフィン初心者の友達にいろいろレクチャーしています。その中で私が聞き耳を立てたのは「スピードをだすにはどうするか」という話でしたが、やはり答えはありませんでした。彼らは本能でボードを加速させていて、その理論について明快な考えをもっていません。とはいえ、「スピードをだすにはどうするか」はサーフィン理論の永遠の課題であり、本当に難しい話であることはたしかです。
- アップスでボトムターン
- テイクオフから目の前で降ってくるリップに間に合わせるために超速のボトムターンをします。その動きはもはやボトムターンではなく、アップスダウンそのものです。
- 腕を回せばサーフィンが上手くなる
- ジョーディのサーフィンが華麗なのは長い両腕をリズミカルに振り回し、まるでダンスを踊っているかのように見えるからです。
- エアーサーフィンをしよう
- サーフィンもエアー(空想)でやってみてほしいのです。これによってサーフィンで必要な筋力はもちろんのこと、ボードを加速していくバランス感覚などを陸上で研くことができます。