海がなくなる日
今からおよそ46億年前、地表を覆っていた厚い雲から大量の雨が降り注ぎ、海が出来たというのが定説です。実はこの定説、日本人(東京大学の阿部豊教授)が考えだしたものなのです。計算によれば、年間降水量にして10メートル(日本で観測された年間最高記録に匹敵)という豪雨が約1000年も続いたそうです。そして、そのとき降った雨水の量がそのまま現在まで維持されているといいます。
しかしながら、この状況というのは長い地球の歴史から見ればわずかな瞬間なのかもしれません。というのは、太陽の活動が今後活発になるにつれ、地球では海の水が蒸発して再び厚い雲を作ります。そうすると温室効果によってますます地表の温度は上昇し、やがて地表はマグマに覆われるそうです。つまり、原始の地球に逆戻りするのです。
原始の地球、そして未来の地球。宇宙戦艦ヤマトが飛んでくるシーンが目に浮かびます。
予備知識として、月の誕生秘話をご存じでしょうか。この絵のような惑星間衝突(グレイトインパクト)によって月は誕生したというのが定説です。その衝突によって飛び散った破片が集まって出来たのが今の月だそうです。では、原始の地球に衝突したその別の惑星はどこに行ってしまったのでしょうか。いえ、どこにも行っていません。実は地球と合体してしまったのです。
雨が海を作ったという説とこのグレイトインパクト説との関係について、今でも学者の間で論争があるようです。グレイトインパクトがあったとすれば、そのとき海の水は全部蒸発してしまうからです。グレイトインパクトのあとで、再び厚い雲ができるかどうかが論点になっています。
ついでに、もう一つ。海の水はなぜ塩辛いのか。地上の岩石に含まれていた塩分が豪雨によって解けだしたという従来の説はどうも単純すぎるようです。原始地球の海の水は強い酸性(塩酸に近い)だったので、味としては酸っぱかったでしょう。その酸と岩石に含まれるナトリウムを代表とするアルカリ物質が中和反応を起こして塩が発生したというのが正解のようです。
- 金(かね)で買えないもの
- 彼は高級スポーツカーを乗り回したり、クルーザーでマリンスポーツもするそうです。しかし、そういった誰にでもできる遊びというものは「生きがい」にはなりません。
- 嫌顔で海に入るサーファーたち
- 私たちにとってサーフィンは遊びなので乗れないと思うときには海に入ることはありません。ところがサーフィン大会にエントリーすると、嫌顔でも入らないといけないことはあります。
- サーフィンで英会話を習得
- とにかくWCT選手というか外国人はインタビューでいろんなことを話します。それに比べると日本人プロサーファーの勝利者インタビューはまったくもって味気ない。
- 波のツバ
- スピッツといっしょに波のチューブから吐き出されるジョンジョン。スピッツ[Spits] を吐く波は究極の波。
- 激混みポイントでの必須テクニック
- 激混みのノースショアでは乗る方もアウトに出る方も相手を避ける超絶テクニックを持っていなくてはなりません。
- 潮汐の意味
- 「潮」は朝方の満ち引きのこと、そして「汐」は夕方の満ち引きのこと。昔、朝潮というお相撲さんがいましたが、最初は「朝汐」と名のっていたそうです。
- 娯楽スポーツとしてのプロサーフィン
- 私が考えているのは、ジャッジ(数人の審判団)の他に即時ジャッジ(一人の審判員)を置くというシステムです。
- 技のデパートで高得点を狙う
- サーフィン大会の採点基準(クライテリア)には、「演技の中に数種類の技があると高得点になる」というのがあります。
- サッカー選手とサーフィン選手の年俸比較
- 昨年の賞金王はケリー・スレーターの約3200万円でした。ケリーはチーム契約金も広告収入も他者とは別格とは思いますが、それでも賞金と合わせて1億円ほどではないでしょうか。