サーフィンで英会話

テイクオフ成功の法則



サーフィンで英会話(前半)

 

WCTフランス大会はミック・ファニングの優勝で幕を閉じました。これでケリー・スレーターのV12はお預けとなったので、今シーズンはもう少し楽しめそうです。さて、上はラウンド1を勝ち上がったときにロージー・ホッジからインタビューされるケリーです。このインタビューのやり取り、英会話としてはかなり難易度が高いわけでして...

 

 

 

 

 






 

再生ボタンをクリックしてインタビューを聞いてください(スマホでは再生できないかもしれません)。ね、難しいでしょう。生半可な英会話能力では何を話してるのか全く理解できないのです。私はこれをネイティブにお願いして文字(英文)にしてもらいました。そしてその内容を翻訳してみて、「こんなことを話していたのか〜」とちょっと驚きました。以下に、最初の部分だけ掲載しておきます。

 

 

 

MC
All right. Welcome back and beautiful scenes here today. The sun has finally popped out
はい、今日もようこそいらっしゃいました。このすばらしい戦いの舞台へ。太陽もようやく顔を出しました

 

and Rosy Hodge is down on the beach with the winningest surfer on the planet, Kelly Slater,
そしてロージー・ホッジはこの地球上で最多優勝記録を持っているサーファー、ケリー・スレーターといっしょにビーチにいます。

 

who pulled that heat rosy out at the last minute.
ケリーはさきほどのヒートの最後の最後でロージーを引っぱり出しました。

 

 

ロージー・ホッジ
That’s right, Porter. I’m actually not ready to interview Kelly
そうなんです、ポーター。私はケリーにインタビューする準備を全くしていませんでした。

 

because I was honestly convinced that Adam Melling was going to make it through that one
正直に言って、アダム・メリンがヒートを勝ち上がると確信していましたから。

 

and then at the last split second, pulling out a nine.
そしたら最後の瞬間、9ポイントを叩き出しました。

 

 

ケリー・スレーター
Yeah. Geez, it was slow and in all the rotations he had priority
はいそうですね、遅かった。ずっとプライオリティを彼に持たれていたから

 

and there was really only one ? maybe two good waves in the set
セットのいい波はたった1つ、もしくは2つしかありませんでした。

 

 

 

とにかくWCT選手というか外国人はインタビューでいろんなことを話します。それに比べると日本人プロサーファーの勝利者インタビューはまったくもって味気ない。世界に出れば「話せない=教養がない」ですので、ここもなんとかしないといけないところです。

サーフィンで英会話(後半)

 

インタビュー後半ではサーフボードのフィンの数について言及しているケリーです。聞いてもいないのに、こんな話してくれるなんて世界チャンピオンは違いますね。

 

 

 

 

 

 






 

再生ボタンをクリックしてインタビューを聞いてください(スマホでは再生できないかもしれません)。

 

 

ケリー・スレーター
but most sets had one good wave and he kept kind of picking them and I don’t think the ones he got were great
ほとんどのセットにはいい波が1つあって彼はそれを選び続けていましたが、彼が乗ったのが最高の波だったとは思いません。

 

but they were the best ones of the heat up to that point and that last one I got was actually was a little funny because he could have got the wave
でもほんとにおかしなことに、私があそこで最後に乗った波はあのヒートで一番の波でした。その波に乗るのは彼のはずでしたから。

 

but he kind of ? there was kind of a flatness and a wedge between me and him
しかし彼には...私と彼の間には面がフラットな場所と荒れている場所があって

 

 

and he would have been behind the foam ball where I was taking off.
彼は私がテイクオフした場所にあった泡の塊の後ろにいたのかもしれません。

 

I was going to go any ways, I had nothing to lose
私には何も失うものがなかったから、とにかく行くだけでした。

 

but I couldn’t believe when I saw him start paddling and I looked on line and there was a much clean face. It was fun.
でも彼がパドリングを始めているのを見たときにはまだ自信はありませんでしたが、波のラインを見るとそこにはとてもクリーンなフェイスがあったんです。それはもうワクワクでした。

 

 

 

ロージー・ホッジ
All right. And it just seems like your timing is impeccable.
なるほど、そしてあのタイミングは正に非の打ちどころがないものに見えました。

 

I mean at the press conference this morning, you were up to flow free surf,
ところで今朝のスタッフミーティングのときあなたはフリーサーフィンの最中でしたが、

 

you’ve got a couple of waves and then in the last couple of seconds getting that wave,
2本の波に乗って、あれは最後の数秒でキャッチした波ですよね。

 

do you think there’s something to do with timing and just the right moment of things?
何かタイミングをつかむコツとか、ここしかないという瞬間があるのでしょうか。

 

 

 

ケリー
Oh, life is about timing. I’m late to everything but somehow it seems to work out but you still have a lot of fans.
そう、何事もタイミングです。私は全てが遅いのですが、それでも何とか上手くやっています。でも、だからあなたがたは楽しめるのです。

 

I just want to send a shout out to Buttons Kaluhiokalani.
私はバテンス・カルヒオカラニに大声で言いたいのです。

 

I don’t if Buttons is watching but just thinking about you buddy.
バテンスが見ているかどうかわかりませんが、今あなたのことを考えています。

 

I mean when I was a kid, he had a board with 23 fins on it
というのは、私が小さかったころ彼は23枚もフィンが付いたサーフボードを持っていました。

 

and he kept breaking them off until he got to what he said real surfing ?
そして彼の考える本当のサーフィンに到達できるまでそれらを折り続け、

 

 

he said real surfing starts at 13. So I only got five.
本当のサーフィンは13枚から始まると言ったのです。でも私はたった5枚です。

 

 

 

ロージー
There you go, Kelly Slater, making it through that heat and we look forward to seeing more of you.
さあ、ケリー・スレーターはあのヒートを勝ち上がったわけですが、これからもっと私たちを楽しませてください。

 

 

ケリー
All right, thanks.
はい、ありがとうございます。

 

 

ロージー
Back to you guys.
ではお返しします。

 

 



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