日本チャンピオンになるために最低限必要なこと
2016年JPSA(日本独自リーグ)の最終戦で年間チャンピオンになり、友人に祝福される加藤嵐プロ。この最終戦(千葉の志田下ポイント)の結果もマネーラウンドの前で敗退しましたが、全8戦の平均点で1位となりチャンピオンの座を射止めたのです。
ここでも書いたように、ここ数年におけるJPSAチャンピオンが意味するものは「日本人で最強のプロサーファー」ではありません。なぜなら、最強のプロたちは海外遠征のためにJPSAに出る機会があまりないからです。つまり、JPSAのチャンピオンになるには皆勤賞であることが最も重要なのです。
結局、このJPSA最終戦で優勝したのはプロトライアルから勝ち上がってきた茅ヶ崎の森友二君(16歳)でした。彼は昨年のUSオープン(ジュニア)で3位入賞した実績を持っているので、この結果にそう驚きはしません。しかし、USオープン(総合)で優勝した大原洋人プロなど数人の実質的な日本のトップ選手を打ち破ったのは快挙です。
この大会には、多くの海外遠征組が参加していたので実にレベルの高い試合が展開されて大いに盛り上がりました。この状況の中でもし加藤嵐プロが優勝...とはいかないまでも優勝争いをしていればJPSA年間チャンピオンの重みも多少あったかと思われます。チャンピオンにはなったものの、蚊帳の外に置かれてしまった感は否めませんでした。
コンテンツ
- 日本人はWCTに入れるか
- 日本人選手の場合、あるていど世界で勝てるようになると、もう誰も彼らにアドバイスや忠告をできる人が周りにいない
- JPSAは世界基準のジャッジをすべし!
- JPSAのジャッジは、「波をコンプリートする」ということに拘りがありすぎると思います。最後まできっちり乗ると高得点が出るのはアマチュアの大会まででしょう。
- 日本人女子プロサーファーの10点満点
- JPSA女子ではストレートアップのターンに何かしらの技を1つでも加えれば満点が出ることがわかりました。
- 日本人トッププロの現実(その1)
- お倉が浜はビーチが広いのでこの階段からだと選手の演技はほとんど確認できません。「なんか大会やってるぞ〜」なんでしょうね。
- 日本人トッププロの現実(その2)
- 駐車場で着替えをしていたナバレオ。最低ランクのQS1000とはいえ世界大会です。そのファイナルを戦った選手が駐車場で着替えとは(トホホ)。
- 日本人トッププロの現実(その3)
- 私が向けるカメラのレンズにハニカミながら笑顔をくれた美乃里ちゃん。嬉しくもあり、辛くもあり、複雑な心境でした。