ターンで加速する
これはジョエル・パーキンソンがいかに深いボトムターンをしているかを示したものです。さしずめ赤がアマチュア、青が一般のプロサーファーといったかんじでしょうか。私たちアマチュアがボトムだと思っているところは実はぜんぜんボトムではありません。
現代サーフィンにおいてスピードは永遠の課題ですが、ボトムターンが一つの大きなカギであることは間違いありません。そしてそのキーワードは「遠心力」です。
スピードのあるターンでは遠心力が発生しますが、しかしその遠心力を利用してさらにボードを加速させるには高い技術が必要です。なぜなら、ボードのスピードが増せば増すほどボードは傾けにくくなるからです。このことはスケボーでも同じでして、ターンの半径を小さくしようとすればするほどボードを減速させたくなります。
ジョエル・パーキンソンのトップターンが他の選手を凌駕しているのはボトムターンで驚異的な加速をしているからです。誰よりもボトムターンは深いので、ターンに入る前にすでにボードはじゅうぶん加速しています。そしてそのスピードを殺すことなく、逆に遠心力を利用して更にボードを加速するのです。
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これを読めば「減速しないターンの秘密」がわかるようになっています。読んだ日からサーフィンが変わるほど簡単な話ではありませんが、今後の指標ができるのは大きな進歩です。「なぜボードが加速しないのか」と悩むことがなくなり、「だからボードが加速しないんだ」と自分で納得し、「今度はこうしよう」と前向きになれます。
- 垂直リッピングのボトムターン
- 胸の開きが12時を切る垂直リッピングを生みだしているのです。ガニ股でボトムセッティングをしてしまうと、胸を開いていくことができません。
- サーフィンは特殊なスポーツ
- フェイスを滑り降りたらターンしてまた同じフェイスを駆け登ります。フェイスが向かい合わせにあるスノーボードやスケボーとは決定的に違います。
- フルレールのボトムターン
- ヒントは頭と尻の位置関係。これ、とても重要です。これがわかってない人には本当のボトムターンはできません。
- 本物のボトムターン
- WCT開幕戦(スナッパーロックス)で優勝したブラジルのフェリペ・トリードは初戦ラウンドから絶好調でした。
- プロに見るボトムターンの失敗
- これだけ体を傾けた場合、必要なボードの傾きは赤いラインです。しかし、このときのパーコのボードは青いラインの傾きしかもっていませんでした。