サーフィンテイクオフ

前足を出す重要性

サーフィンにもスランプがあります。どんなスポーツでも「前回できていたことが今日はできない」ということはありますが、サーフィンでテイクオフができなくなるというのはかなりショッキング。いったい何がどうしたのか自分でもわからない...といったことが多く、その原因のほとんどはコレです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前足が出ない

 

 

そうです、前足が出ていないのです。ロングボードであればゴマカシがきいても、ショートボードではそうはいきません。前足を置いた瞬間にスタンスがきまってしまうのですから。そのあとは、お尻からスッテンコロリンといってしまいます。

 

 

 

こんばんは。1月下旬にミスターテイクオフ、届いて早速使用して練習しています●●●です。動画を撮ってみたので、正しく練習できているか、ご指導頂けると幸いです。また、テイクオフ時加速させる為の陸上トレーニングをしようとしても、なかなかノーズが下がらない(ミスターテイクオフが前かがみにならない)のですが、大腿に力を入れすぎているから重心がテール寄りになってるのでしょうか?

 

 

去年の10月からサーフィンを始め、海で練習するときは、パーリングばかりしてほとんどテイクオフできません。宮崎に行きますので、ぜひサーフィンスクールお願いできたらと思っています。(まだ自分のボードやウエットスーツは持っていないので現地レンタルを考えていますが可能でしょうか?)

 

 

 

横浜のミキさんからメールと動画をいただきました。動画を見て、まず目にとまったのが体の柔らかさです。パドリングの姿勢がとてもいいです。女性は大人になってもこういうふうに背中が反る人が多いですね。

 

 


シークエンス1

 


シークエンス2

 


シークエンス3

 


シークエンス4

 

 

問題はスタンスがうしろすぎること(シークエンス4)。このミスターテイクオフはテイクオフ動作ができる最低限のスペースしかありませんので、立ったとき体の中心はボードの中心付近にあるべきです。それなのにケイ子さんは、まるでこのバランスボードでサーフィンするみたいになっています。

 

 

その原因は、やはり「前足が出ていない」ことにあります(シークエンス3)。なぜ前足が出ないのかといえば、「前足を出す意識」がないのです。スランプに陥ったときは、「とにかく前足を出すぞ!」と念じてやれば上手くいくことが多いです。ケイ子さんの場合はスランプ以前の問題として、思い切って前足を出していきましょう。そのためには上体を真上に持ち上げるのではなく(シークエンス2)、スライドアップさせることです。

 

 

ご質問の件ですが、購入いただいたのはスタンダードモデル(STD)ですのでボードは傾斜しない構造になっています。パーリングは実際に海で拝見しないと原因はわかりません。日程が決まりましたらまたご連絡ください。お待ちしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

今晩は。先日サーフィンEブックとミスターテイクオフ(Evo.Type1)を購入させていただいた●●です。テイクオフの練習について教えて頂きたくメールさせて頂きました。腕の間にスッと前足を入れるというのがなかなか上手くいきません、足の指がボードに引っかかるというか...わかりにくい説明ですがよろしくお願いします。

 

 

次は北海道のコレキヨさん(38歳)です。この方の場合は「前足を出す意識」はあるのに、思ったところまで出ない? 

 

 

たしかに...できればもう少し両手の近くまで前足をもっていきたいところです。が、これは毎日の練習で徐々に進化していくはずです。焦らずにトレーニングを続けてください。上体を跳ね上げるための背中や腕の筋力がついてきますので、それにともなって前足も滑らかに出るようになっていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは修正後。前と比べると前足の出がかなりよくなっています。ぐっと手元まで踏み込んでいて、いいかんじです。あとは両足を同時に引き込むステップにもっていくことです。といってもポイントは、「意識としては後ろ足が先」です。もったいないのは立ったあと。このMRはサーフィンのあらゆるアクションを効果的に練習できるというのが売りなので、立ったあとは次のアクションにもっていってほしいのです。

 

 

 

 

 

 

 

このシークエンスはたびたび紹介しているものです。

 

 

とりあえず、立ったあとにレールを入れるイメージ練習をしましょう。最後の画像がそのシーンです。しっかり前足過重したままフロントブロックの角でバランスをとって板を進行方向に傾けます。ここまでがテイクオフ練習ですので、少なくともここまではやってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

コンテンツ
3種類のテイクオフ
サーフィンのテイクオフのやり方には大きく分けて3種類あるのですが、それを解説できるインストラクターはあまりいません。
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ビッグウェイブのリップからボトムめがけてジェットコースターのように滑り降りるときの加速感といったら筆舌できません。
両手を置く場所、前足を置く場所
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なぜ下を見てしまうのか
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テイクオフのときは最も不安定な状態にありますので、並行感覚を保つために進行方向(波のフェイス)をしっかり見ることが重要です。
なぜ波に置いていかれるのか
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腰の高さを意識する
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波のピークを捕まえる
パドリングするけど波のピークで乗れない人の場合、サーフボードの操作能力の問題もあります。自分の手足のようにサーフボードを操れるかどうか。
テイクオフが速い者が勝つ
混んだポイントでは誰が最初に立つかの競争です。ビーチフラッグのようなもんかもしれません。そんなテンションでみんなサーフィンしています。
前乗りされない方法
「こいつ来る」と相手に思わせ、さらには畏怖させることができます。赤い彗星のシャーではありませんが、たとえ無言でもその存在感はバッチリです。
PDCAのサイクル
「PDCAのサイクル」というのはつまりこの4つの工程を延々と繰り返して最終的に自分の定めた目標に近づいていく手法なのです。
バタ足でテイクオフする
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サーフィン初級者が波に置いていかれるのはこの瞬間なので、ここを集中的に練習することから始めてください。
テイクオフは緊張します
テイクオフの瞬間は頭が真っ白になってしまいます。緊張して、それまで学習してきたことをすっかり忘れてしまいます。
両手を離すタイミング
たしかに「両手を離すタイミング」はけっこう難しいのです。しかし結論から言えば、あまり大した問題ではありません。大事なのは、ボードが失速しないように立つことだからです。

 
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