ビギナーはなぜ下を見てしまうのか
サーフィンEブックで紹介している「テイクオフの悪い例」です。「悪い例」というよりは「初心者や万年ビギナーの方のテイクオフ」といった方がいいかもしれません。しかし、お気づきの方もおられるでしょう。これってどこのサーフィンスクールでも教えてる方法だし、サーフィンのハウツー本に書かれている方法だったりします。
つまりどういうことかと言うと、このテイクオフの仕方は一般的には「悪い例」ではないのです。各スクールの先生とかハウツー本の著者がどういうつもりで「これでいい」としているかはそれぞれです。本当にこれで良いと思っている人もいれば、初心者にはこの方法しかないと考えている人もいます。前者の場合は指導者としてかなり問題ありですが、後者にも私は賛成できません。
このテイクオフで何が一番いけないのかといえば、顔が下を向いていることです。サーフィンでビギナーレベルを卒業するにはテイクオフで次の2つをクリアしなければなりません。1つは、前方(行き先)をしっかり見ること。周辺視野ではなく、目のまん中で見るのです。そして2つ目は、顔を正面に向けて、完全に立ちあがるまでそれをキープすること。なぜこの2つが欠かせないかはサーフィンの本当の感動を味わうため、そしてバランス感覚を最高の状態にするためです。
ではなぜ初心者や万年ビギナーの方々はテイクオフで下を見てしまうのでしょう。疑問に思ったことはありませんか。これにズバッと答えられる人を私は知りません。しかし私は...自分自身がもがき苦しんだ経験から確信のある回答を持っているのです。
これは是非みなさんに知っておいていただきたいことなので、特別講座として無料で配信することにしました。ご希望の方はこちらのページから申請してください。⇒テイクオフを100%成功させる方法
テイクオフの基本をマスターするために
名古屋からサーフトリップに来てくださったタマッチさん。3日間でしたが、朝から日暮れまで青島こどもの国ポイントでサーフィン三昧でした。
初心者向けポイントとはいえ、この数日は掘れたサイズのある波でタマッチさんには厳しいコンディションだったと思います。
ついにテイクオフ成功! しかし...完全に下を見てしまっています。
テイクオフで下を見ないように矯正するにはミスターテイクオフによる陸上練習が効果的です。週一のサーフィンでそれを克服するには、かなりの歳月がかかってしまいます。
これは最初の状態。
少し改善されました。
関連ページ: 下を見ないテイクオフ
- 3種類のテイクオフ
- サーフィンのテイクオフのやり方には大きく分けて3種類あるのですが、それを解説できるインストラクターはあまりいません。
- テイクオフの瞬間を感動する
- ビッグウェイブのリップからボトムめがけてジェットコースターのように滑り降りるときの加速感といったら筆舌できません。
- 両手を置く場所、前足を置く場所
- テイクオフでボードに前足を置く位置ですが、これの最終的な目標は両手の隙間です。逆に言えば、「テイクオフのときは前足を置く位置に両手をつく」ということになります。
- 波のフェイスを見る
- テイクオフのときは最も不安定な状態にありますので、並行感覚を保つために進行方向(波のフェイス)をしっかり見ることが重要です。
- なぜ波に置いていかれるのか
- 波がまだ切り立っていない場合には、波がボードに追いついた瞬間にスイッチを切り替えてノーズ加重にしなければなりません。
- 腰の高さを意識する
- 立つときにはなるべく腰の位置を低くしなければいけません。サーフィン初心者は例外なく腰の位置が高いです。
- 波のピークを捕まえる
- パドリングするけど波のピークで乗れない人の場合、サーフボードの操作能力の問題もあります。自分の手足のようにサーフボードを操れるかどうか。
- テイクオフが速い者が勝つ
- 混んだポイントでは誰が最初に立つかの競争です。ビーチフラッグのようなもんかもしれません。そんなテンションでみんなサーフィンしています。
- 前乗りしてしまう原因
- どこからともなく上手い人が乗ってきて、ぶつかりそうになった。そういう経験は誰しもあるものです。そういうときは間違いなく自分が前乗りしています。
- 前乗りされない方法
- 「こいつ来る」と相手に思わせ、さらには畏怖させることができます。赤い彗星のシャーではありませんが、たとえ無言でもその存在感はバッチリです。
- 亀梨和也 すぐに上手くなる人
- 亀梨和也のサーフィン体験。かなり古い動画ですので見たことある人は多いかもしれません。でも、この機会にもう一度見てみてください。