ファンボード

テイクオフ成功の法則



ファンボードとは

我が国ではこのファンボード、サーフィンのビギナーが乗るものという意識が完全に固まっています。ロングボードのような安定感と、ショートボードに近い操作性。よくいえば、いいとこ取り。なので、サーフィン初心者にはもってこいということなのでしょう。

 

 

しかし実際どうなのか...ファンボードも数あるサーフボードの種類の一つにすぎません。つまり、けっしてオールラウンドではないのです。ファンボードで海に繰り出して楽しいとき、楽しくないとき。乗れるとき、乗れないとき。それは、そのときの波のコンディションで大きく変わってきます。ファンボードはその名のとおり楽しいときもあれば、その名とは裏腹に楽しくないときもあるのです。

なぜ「ファンボード」と命名されたのか。それはボードの長さにヒントがあります。ロングボードとショートボードの中間のサイズにあたる7〜8フィート。ロングボードでテイクオフを完全にマスターしたサーファーが次に目指すのはマニューバーのサーフィンです。 そう、波の上を自分の意図する方向へ操るサーフィン。サーフィンをしていてほんとに楽しいのは、実はこの時期なのかもしれません。そしてそんなサーファーの期待に答えるべくして出てきたのが、このこのファンボード...

「どんな波でも楽しめるサーフボード」をコンセプトとしてとらえるならば、それはけっして初心者用のサーフボードにはなりえません。他にトランジッションボードというものがありますが、transition とは「移り変わり」。ロングボードからショートボードの乗り方へ、またはショートボードからロングボードの乗り方へ自由なサーフィンができるサーフボードです。おそらくは、それこそ本当の意味でのファンボードかもしれません。

ファンボードの選び方

ファンボード

 

 

チェックポイント1

ノーズの幅が広いこと。ショートボードの厚みをもたせて「ファンボード」で売っている商品がありますが、ノーズが丸くなっているものを買った方が失敗がありません。ノーズが尖っていてもノーズ幅がしっかりあれば問題ありませんが、初心者には判別がつかないでしょう。

万が一、人にぶつかったときでもノーズが丸い方が大事に至りません。

 

チェックポイント2

全体的にしっかりとした厚み(容量)があること。なお、レール形状はボキシー(ボード断面にテーパーがついていない)。

説明書に適合するライダーの体重が明記されているものを選びましょう。

 

チェックポイント3

ボードの長さは好みでよい。容量さえ合っていれば、あとはどういうサーフィンがしたいかによります。

テイクオフを確実にしたいなら、できるだけ長い方がいいです。

ファンボードで可能なサーフィンとは

ファンボード
ファンボードは浮力があるのでテイクオフが速い。

 

 

ファンボード
ファンボードはショートボードよりもノーズ幅があるのでテイクオフが安定している。

 

 

ファンボード
ファンボードは直進性に優れている。

 

 

ファンボード
ファンボードでもマニューバーができる。

 

 

ファンボード
ファンボードでもグーフィー側に行くことも難なくできる。

 

この写真のライダーはSCELLのファンボードを使用しています。

 

サーフィン初心者、万年初心者の方はこちら

 



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