サーフィンの基礎知識

沖に出るのが怖いとき

サーフィンEブック(ロング版)を購入しました●●といいます!主に●●のビーチでやってます。三年前くらいにショートをはじめて、まったくできなくて最近ロングに転向してみようかなと考え、やってみたらすぐテイクオフできるし、(スープですが)うねりからも二回くらいテイクオフできて楽しくなってきました。そこでもっとできるようになりたいと思いEブックを購入した次第です。でさっそく質問なんです。

 

 

ゲットなんですが沖にでることにまだ恐怖感があります。沖に出た頃には結構ばてばてになっているので陸にもどれなくなるんじゃないかとか考えてしまいます。あと沖に流されるんじゃないかとか。たとえばその可能性がある海のコンディションってどんな時なんでしょう? よろしくお願いします!

 

 

ロングボードであればカレントに流される心配はあまりありませんが、それでも沖に出ることの恐怖心をお持ちの方がいらっしゃるのですね。なぜ怖いのかといいますと、ご自分で書かれていますようにパドリングに自信がないからです。ですので、とりあえずはパドリングの強化を図るのが対策の第一歩になります。

 

 

ショートボードもそうですが、ロングボードであってもパドリングが辛くなるということですので間違いなくこの方は背筋が弱いです。サーフィンEブックの第一章に書かれている陸上トレーニングをしばらく継続いただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、パドリングが楽になれば恐怖心は完全に払拭されるのでしょうか。答えはノーです。たしかに以前よりは怖くなくなりますが、全く平気になることはないでしょう。それはなぜ? 

大自然のパワーを感じやすい人

それは大自然に対する畏怖だからです。私にはわかりますし、感じます。大自然はとてつもなく大きなオーラを発していて、それは私たち人間が束になってかかっても全くかなうものではありません。私たちは本当にちっぽけな存在でしかないのです。

 

 

普段はそういったことを意識して生活していませんが、ときどき垣間見せる大自然の圧倒的なパワーを間の当たりにすると一瞬にして身の震えを感じるものです。もちろん個人差があります。個人差はありますが、誰でも多かれ少なかれ、そういった大自然への畏怖の念を持っていることでしょう。樹齢1000年を超える大木や、日本100選に入るような大きな滝など実際にそれらの前に立つと、圧倒的なパワーを感じます。だから人はそれらを崇め、そして祭るのです。そこには神が宿っているに違いないと...手を合わせずにはおれません。

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと大げさな表現だったでしょうか。でもそういうことです。沖に出るのが怖い人というのは、大自然のパワーを感じやすい人です。自分なんかすぐに握りつぶされてしまう、と身の危険を察知するのです。つまりは慣れるしかありません。体力がつくだけではダメで、海が発しているパワーに慣れるだけの時間が必要です。

 

 

焦らずに少しずつ慣れていきましょう。絶対に無理をしてはいけません。恐怖心は冷静さを失わせます。落ち着けば何の問題もない状況なのに、勝手にパニックになって溺れてしまうことがあります。落ち付いてパドリングすれば岸に戻れるのに、流されているという恐怖心が、ついにはボードを捨てさせクロールで泳ぎだしてしまう。ボードを捨てるのはとても危険です。頭が真っ白になって、そんな基本的なことさえ飛んでしまいます。

 

 

 

昔、ある有名なビッグウェイバーが語った言葉を思い出します。「怖いと感じたら、海に入ってはいけない。でも、それにも勇気が必要だ。」

 


 

 

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