サーフィンのマナー(その1)
サーフィンのマナーというかルールですのでこれだけは絶対に憶えてそして守ってください。波に乗れるのは基本的に1人のサーファーだけです。波というのは絵にすれば扇形になっていますが、この頂点に最も近い位置からテイクオフしたサーファーだけに波に乗る権利が与えられます。ですのでそれ以外のサーファーはその波がいくらグッドでビッグであったとしても波をそのサーファーに譲らなければいけません。
混雑する海でこの優先権を得るには力強いパドリングと波がブレイクするタイミングをつかむ感を養うことが必要となります。サーフィン初心者はこのルールを守ろうとすると、ほとんどテイクオフ出来ずに終ってしまうことでしょう。でも、こればかりはビギナーだからといってハンディやアドバンテージを与えられることはありません。この辺が他のスポーツと比較してシビアですね。
周囲への気配り
初心者サーファーが近くにいると板が飛んできそうで周囲のサーファーはけっこうヒヤヒヤしています。特に自分の周りに人がいるかどうかまったく気にしていなそうな人は怖いものです。
ある日、一人の女性(あきらかにビギナー)が私のちょうど前にいて沖へと向っておりました。でも私は彼女の存在がうっとうしいとか怖いとか思うことはありませんでした。なぜなら彼女は何度もうしろを振り返り私のことを気にかけていてくれたからです。つまりお互いに意思の疎通がとれていたのです。意思の疎通がとれてさえいれば、波がきたときに相手の動きが推測できますので安心できます。相手は自分に気づいていないかもしれない。これが最も不安な状況でして、いざというときに自分はどっちに動けばいいのか判断できないのです。
あなたがそこにいることはわかっています
と相手に知らせることは危険回避のためにとっても大事です。ちらりと見るだけでいいのです。
中級以上の人の中にも、テイクオフのパドリングのときに迫ってくる波ばかりを見ていて前に誰かがいるかもしれないことは全く気にしていないサーファーがいますが、あれも困ったものです。
波取り競争に参加する
混雑したポイントでみんなが波待ちしているところよりずっと手前にいるビギナーの方がよくいるものですが、あれは逆に非常に危険ですのでぜったいにしてはいけません。これはサーフィンEブックの冒頭に書いてあることですが、ビギナーの多いポイントよりも上級者の多いポイントの方がよっぽど安全なのです。上級者は危機回...
乗りすぎるサーファー
海で最悪のサーファーとは。ボードを流したり進路の邪魔をする初心者サーファー、前乗り(ドロップイン)をしたり危険回避のプルアウトをしない上級サーファー...いろいろ考えられます。サーフィンには暗黙のルールがたくさんあって、そういったルールやマナーというものを本で読んだり人から聞いて学習するわけです。し...
サーフィンを始める年齢
サーフィン初心者が一生懸命に波と格闘している姿が、そんなに恥ずかしいものでしょうか。それを恥ずかしいと思う人の気持ちが私には到底理解できません。最初はみんな初心者なのであって、自分がサーフィンを始めたときのことを冷静に振り返ることのできる大人であれば、他人のそういう姿を見て恥ずかしいなどと感じたりは...
ウエットスーツの中に小便
私は体が冷えるとすぐにオシッコをしたくなります。ウエットスーツの中にオシッコするのは普通なのでしょうか。初心者の方からけっこうよく聞かれる質問です。「普通ですよ」と答えているのですが、私個人としては普通ではないので心苦しいところがあります。本音はというと、スプリングやショートジョン(半ズボンタイプの...
ローカルサーファー
サーフィンを始めた初心者が、まず洗礼を浴びるのは海の中での複雑なルールでしょう。 訳もわからず一方的に怒鳴られて、何をどうすればいいのかパニックになってしまう。 そんな経験を誰しもするもので、それに嫌気がさしてサーフィンを止めてしまう人は少なくないはずです。 そしてもう一つがローカルサーファーの存在...
外国人サーファー
白人サーファーに対するコンプレックスを我々日本人、というか有色人サーファーは持っているような気がします。白人、特にそれがブロンドの髪だったりすればなおさらです。そもそも、一般的に日本人はブロンドの白人を羨望の眼差し(まなざし)で見る傾向があります。それは同じ白人であっても赤毛や茶系の髪の外人ですから...
前乗り、ドロップイン
私のブログで取ったアンケート調査では、半数以上のサーファーが「前乗りはお互い様だと思う」と回答しています。私はこの結果を見て、この国のサーフポイントの混雑ぶりが素直に反映されているなと思ったものです。けっして「ルール無視のサーファーが増えている」とは思いませんでした。実際そうなのではないでしょうか。...
ロングボーダーの勘違い
ロングボードだけに乗っているとサーフィン全てがロングボードの価値観で固定されてしまいます。サーフィンをロングボードの基準でしか考えられなくなるのは一種のステレオタイプなのでしょう。たしかにロングボードの世界はすばらしいものです。そこにはショートボードでは到底味わうことのできない優雅で甘美なものが確実...
まずは上級者がマナーを守るべし
以前、月刊サーフィンライフには「編集者のコラム」というのがありました。新聞でいうところの社説ってやつですね。サーフィン雑誌の編集者はもちろんサーファーでないと勤まらないわけで、彼らも休みの日にはサーフィンしているのでしょう。ゴールデンウィークでの出来事。どうやら超混雑するポイントで入水したようで、マ...
ノーリーシュを考察する
伊良湖のQS1000大会ではセミファイナルで惜しくも負けてしまった仲村拓久未プロ。これはポテンシャルのない波に乗ってしまい、ヤケクソ気味にボードを空中に飛ばしたシーンです。結局のところ、実力ではなくて波に恵まれずに負けた印象でした。このヒートで彼はリーシュ(パワーコード)を付けていなかったので、ボー...