前乗り、ドロップイン
私のブログで取ったアンケート調査では、半数以上のサーファーが「前乗りはお互い様だと思う」と回答しています。私はこの結果を見て、この国のサーフポイントの混雑ぶりが素直に反映されているなと思ったものです。けっして「ルール無視のサーファーが増えている」とは思いませんでした。実際そうなのではないでしょうか。みんな前乗りが悪質なルール違反であることは知っているはず。しかし、ポイントの混雑状況を鑑みれば(考慮すれば)、その悪質度合いは相当に軽減されて当然ではないかと。
私は徹底して前乗りをしないように気を配った時期がありました。そしたらどうなったか...前乗りされっぱなし。正直者がバカを見る状態なのです。完全に舐められているのか、全くの無神経なのか。無神経というのは「お互い様だと思っている」に等しいので大して驚きはしませんが、前者なら許し難いことです。
「下手なサーファーには文句を言う権利がない」とそんなことを言う人がいます。いえ、そんなふうに考えているサーファーが少なからずいると思います。サーフィンには暗黙のルールがあるけれど、下手なサーファーはそのルール(法規)によって保護されないのだと。つまり、下手な方がどんな場合でも悪いという考えです。ビギナーの方でそういう経験したことはありませんか。言われてみれば心当たりがありませんか。
サーフィンのハウツー本には必ず書いてある、いわゆる”サーフィンのルール”。しかしながら、そのルールは驚くほどにアバウト。そしてその現実はサーフィン初心者にとっての洗礼の一つとなることでしょう。トラブルが発生したときにはいつも「ルールに従えばどっちが悪い?」となります。しかし海に審判はいません。勝つのはいつでもサーフィンが上手な方です。
相手の方がサーフィンが上手だからといって小さくなってはいけません。 どうか冷静になって、自分の言い分はしっかり主張するように心がけてください。
これが確信犯の前乗りだ!
SQ01 ここで進行方向を見ていますが...
SQ02 奥から先にテイクオフしている人がいるにもかかわらず...
SQ03 かまわず自分がこの波を取ってしまいました。
サーフィンのテイクオフは車の運転と同じ。交差点では左右を必ず確認して出ていくように、テイクオフでは優先権を持つ人が来ていないかどうか確認するために左右を見ないといけません。
この例ではSQ02が左側(波のピーク側)を見るべきタイミングですが、顔は真正面を向いています。顔を左にふっていなくても、おそらくは周辺視野で誰かが来ていることがわかっていた...としたら確信犯の前乗りです。
テイクオフで左右が見れるようになったら中級レベルになった証です。サーフィン初心者が前乗りしてしまうのは左右を見る余裕と技術、そして体力がないから。陸上トレーニングすることで早くこのレベルに達することができます。
- 波取り競争に参加する
- 波はよくないけど人が少ないところより、人が多いけど波はいいところを基本的にはチョイスした方がいいと思います。
- 乗りすぎるサーファー
- 波に乗る回数が多いことを自慢げにしている人も中にはいますが、こういう人は勘違いしちゃってるんですね。
- サーフィンを始める年齢
- まだ20代なのに、サーフィンを始めるにはもう遅いと思っている人がいるのには驚いてしまいます。サーフィンはいくつになっても始めることができるものです。
- ウエットスーツの中に小便
- 「ウエットスーツの中にオシッコしてもいいんですか?」というのは初心者の方からけっこうよく聞かれる質問です。
- ローカルサーファー
- ローカルがいるポイント、いないポイント。ローカルがビジターに対して寛大なポイント、厳しいポイント。場所や土地柄によってその差はかなりあるようです。
- 外国人サーファー
- 韓国人が日本でサーフィンすると、これはこれでトラブルになりやすかったりします。まさか韓国人だとは思わないからです。
- ロングボーダーの勘違い
- ネットを徘徊すればショートボーダーがロングボードを中傷する書き込みを多く見かけます。しかし、そうなってしまう本当の原因はロングボーダーの意識にあるのだと思います。
- まずは上級者がマナーを守るべし
- 上手い方が前乗りするのはOK...みたいな風潮ってありますよね。海外では特にそれが強いのかもしれませんが、日本でも少なからず暗黙の了解があります。
- ノーリーシュを考察する
- サーフィンは立派なスポーツに育ってきています。その見本となるべきプロ選手が「必ずリーシュを付けましょう」という基本的なルールを破ってしまっているのはいかがなものかと思います。