サーフィンのマナー

テイクオフ成功の法則



まずは上級者がマナーを守るべし

以前、月刊サーフィンライフには「編集者のコラム」というのがありました。新聞でいうところの社説ってやつですね。サーフィン雑誌の編集者はもちろんサーファーでないと勤まらないわけで、彼らも休みの日にはサーフィンしているのでしょう。

 

 

ゴールデンウィークでの出来事。どうやら超混雑するポイントで入水したようで、マナーの悪いサーファーに激怒された模様。その怒りを自らが編集する雑誌(サーフィンライフ誌)でぶちまけているのです。

 

 

なんでも、ドルフィンしようとしたらロングボードのビギナーが自分の目の前でボードを飛ばしたのだとか。よくあるパターンですね。飛ばした相手が「すいません」くらい言えばそれで済んだものを、それが当然かのような顔して無言で去ったのでカチンときたのでしょう。

 

 

 

「最近の初心者はショップに行かずにネットで用品を揃えるのでマナーやルールを全く知らない」というのは年配サーファーなら誰しも口にすることですが、それを改まって日本で一番売れているサーフィン雑誌に書いてしまうのですから度胸があります。全国から「それは俺が言ったセリフだろ」と突っ込み入れられそうしゃないですか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の怒りの矛先はそれに留まらず、「ついでに言わせてもらう」とばかりに前乗り野郎にも向けられています。「一番たちが悪いのは少し上手くなったくらいのサーファー」だそうで、「乗れる波には全部乗っていいと思っている」とコメカミの血管が浮き出る様子が想像されます。

 

 

たしかに、おっしゃるとおりです。そのとおりです。しかし、私はそこで思うのです。では上級者やプロはどうなのかと。「乗れる波には全部乗っていいと思っている」のは彼らも同じではないかと。もちろん一部には良識ある人たちもいます。でも、初心者や中級者が乗ろうとしている波に平気で前乗りや後乗りをしているケースが多いのは事実です。

 

 

亡くなった人の事を引きあいに出すのは恐縮ですが、あのアンディ・アイアンに波を全部取られてしまったという記事をどこかのブログで読んだことがあります。場所はオーストラリアだったでしょうか。有名人が入ってきたので最初のうちはミーハーしていたそうですが、全ての波に乗ってくるので仕舞には彼のファンだった女性たち(日本人サーファー)ですら怒っていたそうです。

 

 

上手い方が前乗りするのはOK...みたいな風潮ってありますよね。海外では特にそれが強いのかもしれませんが、日本でも少なからず暗黙の了解があります。しかしそれはあくまで暗黙の了解であって、どうどうと本に書いたり公言できるものではありません。そうした風潮を、まずは無くしてしかないと初心者や中級者に向かって大きなことは言えないと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分がイラっとしたことを数万部発行の雑誌で発言できるって、うらやましいです。これほどスカッとするストレス解消法は他にありませんから。でも何の効果もないと思いますので、単なるストレス解消に雑誌の1ページを使っているにすぎません。



コンテンツ
波取り競争に参加する
波はよくないけど人が少ないところより、人が多いけど波はいいところを基本的にはチョイスした方がいいと思います。
乗りすぎるサーファー
波に乗る回数が多いことを自慢げにしている人も中にはいますが、こういう人は勘違いしちゃってるんですね。
サーフィンを始める年齢
まだ20代なのに、サーフィンを始めるにはもう遅いと思っている人がいるのには驚いてしまいます。サーフィンはいくつになっても始めることができるものです。
ウエットスーツの中に小便
「ウエットスーツの中にオシッコしてもいいんですか?」というのは初心者の方からけっこうよく聞かれる質問です。
ローカルサーファー
ローカルがいるポイント、いないポイント。ローカルがビジターに対して寛大なポイント、厳しいポイント。場所や土地柄によってその差はかなりあるようです。
外国人サーファー
韓国人が日本でサーフィンすると、これはこれでトラブルになりやすかったりします。まさか韓国人だとは思わないからです。
前乗り、ドロップイン
みんな前乗りが悪質なルール違反であることは知っているはず。しかし、ポイントの混雑状況を鑑みれば、その悪質度合いは相当に軽減されて当然?
ロングボーダーの勘違い
ネットを徘徊すればショートボーダーがロングボードを中傷する書き込みを多く見かけます。しかし、そうなってしまう本当の原因はロングボーダーの意識にあるのだと思います。
ノーリーシュを考察する
サーフィンは立派なスポーツに育ってきています。その見本となるべきプロ選手が「必ずリーシュを付けましょう」という基本的なルールを破ってしまっているのはいかがなものかと思います。

 
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