サーフィンの基礎知識

サーフィンが上手くなる条件とは

サーフィンが上手くなる条件、それは何でしょう。たくさん思いつくと思いますが、まずはやっぱり身体能力です。子供のころを思い返してみてください。それが一番わかりやすいです。自転車はすぐに乗れるようになった。逆立ちして歩くことができた。鉄棒で蹴上がりができた。バック転ができた。これら全てがマルの人は、いわゆる生まれながらに身体能力が高い人です。

 

 

この種の生まれつき身体能力の高い人は、誰に教えてもらうことなく短期間でサーフィンが上手くなります。「大人になってからのサーフィンは難しい」というのは一般論であり、こういった人たちは例外です。そしてサーフィンの上達曲線も一般論ですので、こういった人たちには適用外だと思います。

 

 

同じ人間でもずいぶん違いますよね。しかし冷静に考えればあたりまえのこと。頭脳のレベルの差からすれば身体能力の差なんて少ない方です。ノーベル賞をもらうような人なんて、私たち一般人からしたら宇宙人レベルなんですから。

 

 

私はといいますと、冒頭のチェック項目は全てバッテンです。自転車もかなり苦戦しました。小学校の5年か6年のころ。中学校でバレーボール部に入ったんですが、ずっと補欠の補欠でした。今思えば筋力が弱かったんですよね。そんな私だからこそサーフィン上達法には説得力があるのです。そもそも身体能力がすごい人、子供のころからサーフィンやっている人が上達法を書いても意味がないでしょう。焦点がズレてますから。

上手くなる人と万年ビギナー

身体能力の優れている人は、大人になってからでもサーフィンは上手くなります。週に1回くらいでもコンスタントに海に行っていれば、1年やそこらでアップスダウンをやっていることでしょう。しかしそういう人は少数派です。思い出してみてください。子供のころクラスに何人そういう人いましたか。逆立ちで歩いたりバック転が得意だった人です。40人のクラスで1人いたかいなかったか。

 

 

その他大勢は普通の人です。普通の人がサーフィン上手くなるのは大変です。特にショートボードは難しい。毎日のように海に行ければともかく、それは一般社会人では無理なのですから。普通の人は、ただなんとなしに海に入っていてはいけません。しかし、そういう人がほとんどです。いつかはそれなりに乗れるようになるだろうと、そう思っている人がほとんどです。

 

 

でもそうはなりません。いつまでたっても上手く乗れるようにはなりません。いわゆる万年ビギナーの誕生です。そして仕事の都合や家庭の事情で海に行けない日が続いてしまうと、そこでサーフィンを辞めてしまいます。これがサーフィンの挫折です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

万年ビギナーにならないために。サーフィンを挫折しないために。サーフィンEブックはそれを一番の目的に書いています。理論をマスターし、毎回のサーフィンを自分なりに分析して改善する。そうしていけば着実にサーフィンは上手くなっていきます。少しずつ上手くなるので次回のサーフィンがますます楽しくなっていきます。

 

 

付け加えるなら...というか、これもとっても大事なことなんですが。海には、できるだけ一人で行きましょう。いつも誰かと誘い合わせて海に行ってるようでは上達への道は遠いのです。特に海が近くにない人ほど仲間連れで行動したがるものです。東京在住の人が千葉まで行くには片道だけでも2時間から3時間かかりますので、一人では退屈なのはわかります。また、ガソリン代を節約するという理由もあるでしょう。

 

 

そこをなんとか頑張って一人で行動しませんか。初心者を脱するまでは。万年ビギナーを脱するまでは。巷(ちまた)にあるサーフィン本やサーフィン情報サイトには「初心者のうちは必ず仲間といっしょに海に入りましょう」と書いてあります。そうやって安全第一でやっていてサーフィンが上手くなればいいですけれど。

一人でサーフィンすることの意味

一人で海に行く人はサーフィンが上手くなります。その理由はいくつかあって、一番はストイックさです。いつも仲間とワイワイやってる人よりも、一人で行動している人の方が間違いなくサーフィンに集中しています。最近の女性サーファーの上手さには脱帽しますが、そんな彼女たちに共通しているのは一人サーフィンです。彼氏や旦那さんや、友人たちといつもいっしょに海に来ているかんじではありません。ときには家族や仲間と楽しく海に入るときもありますが、基本的には一人です。大人になってからのサーフィンは、特に女性にとっては難しいものです。だから黙々とストイックにできる人でないと上手くならないし、続きません。

 

 

私の知ってる女性でサーフィン歴がまだ2年にもならない人がいますが、彼女はアラウンド40なのに頭オーバーの波にも果敢にチャレンジしてそれなりに乗っています。しかもロングボードでなくてショートボードですからね。容姿はポッチャリした普通の主婦ですので、「よくやるな〜」といつも感心して見ています。旦那さんの趣味に付き合うかたちでサーフィンを始めたそうですが、今では自分がすっかりハマってしまって旦那が仕事でいない平日は一人で海に来ているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

念のため、一般のサーフィン本やWEBサイトには「一人で海に入ってはいけません」と書かれています。公の立場ともなれば、そう書かないわけにはいかないのでしょう。しかし、場合にはよっては仲間と海に行くからこそ危ない目に遭うことだって多いのです。特に上級者といっしょだと危ないです。

 

 

サーフィンを夏のレジャーと考えている方にとって、仲間といっしょに海に行くのは普通のことでしょう。一人だとレジャーって雰囲気ではありませんから。また、自宅から海が遠い人などは仲間とガソリン代を割り勘にしないと経済的に苦しいというのもあります。ただし、一人で海に行けない人(サーフィン初心者)には注意しないといけないことがあります。それはサーフポイントの選択権が自分にはないということです。

 

 

「たしかにそうだ」とうなずいた方、いるはずです。数人で海に行くと一番上手い人の意見が優先されるわけで、上手い人はできるだけ波のサイズとパワーがある場所を好みますから、それに付き合わされることになったら悲惨です。特に学生などの若い人は水難事故に対する危機意識がほとんどないので注意が必要です。「なにビビってんだよ〜」とばかりに無理やり荒れた海に連れて行かれて死ぬ思いをした初心者を何度か見ましたし、話もよく聞きます。

 

 

大人になってからのサーフィンは理論を知ることが短期上達には欠かせないのであり、そしてまた徐々にステップアップしていくことも重要です。つまり、自分の実力をはるかに上回るコンディションの海でサーフィンしても全く意味がありません。「俺たちの時代はサーフィンスクールなんてものはなくて、いきなりデカ波の海に入らされたもんだ」と豪語する中年サーファーがよくいますが、つまりは非効率的なサーフィンが昔は普通だったという、それだけの話です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人といっしょに海に行くと、自分に合ったポイントを選べません。一人で海へ行き、自分の実力を冷静に判断した上で、今の自分が最もやりやすい場所でサーフィンするのが一番いいです。上級者といっしょだから安全、ということは必ずしもありません。海に入ったら彼らがどこにいるのかわからなくなりますし、もし溺れたり流されたりしたときに彼らが助けてくれる可能性は少ないです。おそらく、いっしょに来た初心者(初級者)のことなど忘れてサーフィンに夢中になっているはずです。初心者にずっと付き合ってくれる人なんて、まずいません。

 

 

事故に遭ったとき助けてくれるのは近くにいるサーファーです。だから、誰もいないポイントでのサーフィンはお勧めしません。いつも通っていて、そのポイントのことを知りつくしているのなら別です。


 

 

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