サーフィンの基礎知識

ショアブレイクでサーフィンする

 

ショアブレイクとは岸辺でブレイクする波のこと。中にはこんなビッグサイズのショアブレイクもあります。ショアブレイクはスキムボード用の波ですが、チューブを巻くことが多いのでボディーボーダーも大好きです。一方でサーフィンには基本的に不向きです。ロングボードを持ち出して沖のウネリから乗れる波ではありません。それはブレイクと同時にテイクオフする波だからです。

 

 

上の動画(ワイメア)ほどではありませんが、宮崎の木崎浜や青島でもけっこう大きなショアブレイクのときがあります。だから日本で最もボディーボーダーが多いのかもしれません。この年末から元旦にかけての木崎浜がまさしくそうで、楽しく乗っているのはボディーボーダーだけでした。木崎浜や青島のショアブレイクはサーファーにとっては”くそ波”でしかありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ショアブレイクの波も普通の波と同じように沖からウネリでやってくるのですが、そのウネリからは絶対に乗れません。けっこう切り立ったウネリなので、もうブレイクするだろうと思って見ていると延々とその切り立ったウネリの状態で岸までやってきます。そして一気にブレイクするのです。

 

 

もうブレイクしそうに見えるウネリなのに、それなのにロングボードでも走らない。その理由を私が提案する言葉で表現するならば、「テイクオフ・スレッシホールドに達していない」のです。それがショアブレイクの波。ショアブレイクの波しか立たないところは海底の地形が悪い。中途半端な水深が岸辺まで均一に続いていると考えられます。潮の満ち引きや風の向きにも影響されますので、時間帯によって状況が変わることもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ショアブレイクは基本的にサーフィンに向きません。しかしサイズのあるショアブレイクはチューブを巻きますので、それにテイクオフできる技術を持ったサーファーは楽しめます。もちろんショートボード。ロングボードではプロであっても無理でしょう。そういう意味で、ショートボードの方が波の適応性が高いといえます。

近寄ってはいけない波

 

ビッケさんが海で撮影した動画をアップしてくれました。まったく乗れておらず、かろうじて40秒過ぎにパーリングのシーンがあります。ご本人はスランプに陥ったと言ってますが、この波は乗れなくてあたりまえです。サーフィンは波に乗る遊びとはいえ、波さえあればいいというものではありません。

 

 

 

 

ダンパーの波で練習しても無駄です。中級レベル以上の人であれば掘れる波に対応する練習として意味があるかもしれませんが、初級レベルの人にとっては逆効果になりかねません。ビッケさんのように「波に乗れなくなった」と勘違いして落ち込むことになるからです。

 

 

しかもビッケさんが挑戦しているこの波はダンパーというだけでなく、ショアブレイクというやつです。

 

 

ショアブレイクのダンパー

 

 

これが最もやっかいな波であり、非常に危険な波でもあります。宮崎の青島ポイントは普段はビギナー向けの波が立つことで人気がありますが、実はこのショアブレイクのダンパー波が立つことでも有名です。

 

 

こんな波でパーリングしてしまうと、海底に頭から激突してしまうかもしれません。実際にそういった目にあった人の話を聞いたことがあります。一瞬だけ気を失ってしまったそうで、それでも溺死する寸前だったそうです。というわけで、こういう波には絶対に近寄らないようにしてください。

 

 

せっかくですので、ビッケさんがこの波でパーリングしてしまう原因を解析してみましょう。


 

 

コンテンツ
サーフィン上達と挫折
いくらやってもテイクオフすらままならない。おそらくそんなところではないでしょうか。しかし、それが普通なのです。野球やサッカーなど他のスポーツと同じと思ってはいけません。
サーフィンが上手くなる条件
一人で海に行く人はサーフィンが上手くなります。いつも仲間とワイワイやってる人よりも、一人で行動している人の方が間違いなくサーフィンに集中しています。
沖に出るのが怖いとき
パドリングが楽になれば恐怖心は完全に払拭されるのでしょうか。答えはノーです。たしかに以前よりは怖くなくなりますが、全く平気になることはないでしょう。それはなぜ?
サーフィン理論と体力
目からウロコが落ちるとは正にこのこと、その理論と解説を聞いたら突然パッと視界が開けたのです。「そうか、そういうことか」と。
サーフィン上達の法則
「サーフィン早期上達のカギはビデオ撮影にある」といっても過言ではありません。一昔と違い、今では高倍率ズームレンズの新品ビデオカメラが2万円台で買えてしまいます。
サーフィン上達ステップを見直す
サーフィン初心者、初級者が短期間でみるみる上達するサーフィンの極意をここに公開いたします。誰も言わない、誰も書かないサーフィンの理論は必見です。
サーフィンのマナー
サーフィンのマナーというかルールですのでこれだけは絶対に憶えてそして守ってください。波に乗れるのは基本的に1人のサーファーだけです。
サーフィン適格を診断します
足首が柔軟な人ほどサーフィン初心者脱出が早いです。それはテイクオフが上手くできるからです。
サーフィン保険
生命保険はたいがいの方は入っておられますが、傷害保険にまで入っておられる方はけっこう少ないようです。
波のピークを見極める
ランダムブレイクの波であれば運良くピークを拾うことが多々あります。しかし、それでもピークを意識していないと上手く乗ることはできません。
サーフィン理論の重要性
勝手ながらはらさんは「師」だと思ってます。これからも楽しくそして少しでも上手くなってサーフィンライフを充実したいです。
「私たち」という定義
私たちモデルとは、特に身体能力が優れているわけではない人たちを指しており、世の中の99%はそういった人たちです。つまりは「普通の人」のことです。
サーフィンは自己満足ではいけない
サーフィンは自己満足ではいけないというのは私の持論であり、サーフィンの核心でもあると思っています。「周囲の目なんて気にしない」と強がる人ほど実は気にしているものです。

 
ホーム 基礎知識 豆知識 読者の声