大村奈央

テイクオフ成功の法則



大村奈央

 

NHK「アスリートの魂」に女子プロサーファーの大村奈央が登場。う〜ん、これは...

 

 

おもしろかった!

 

 

「NHKは受信料で儲けすぎ」という意見には賛成ですが、にしてもこういう良い番組作るから憎めないんですよね。上の画像は千葉の合同合宿で室内トレーニングをしているところでして、バックサイドの垂直リッピングをマスターするための筋トレです。

 

 

「良い番組」と褒めた上で書きますが、ウソがけっこうあります。これは番組を盛り上げるための過剰表現の結果でもあるのですが、スタッフが単に無知だからというのも原因としてあります。そして今回もウソがいっぱいありました。まず、奈央のことを「最もWCTに近い選手」と言ってましたが、これはウソです。QSランキング(世界ツアーであるWCTに上がるための予選カテゴリーの順位)は日本人で最上位かもしれませんが、実質的にサーフィンのレベルはトップではありません。QSランキングのポイントはQSの試合に出ないと付かないないわけで、経済的に(または年齢的に)世界に出ていけない選手は蚊帳の外なのです。あと、奈央のバックハンドのカットバックと他の選手のフロントハンドのカットバックを比較して「大村選手の方が鋭角のターン」と解説していたのは滑稽でした。奈央だから鋭いターンなのではなく、バックハンドだから鋭いターンになっているだけのことですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

奈央が日本のプロツアー(JPSA)でチャンピオンになったのはもう5年以上も前のこと。今はもっと上手い若手が何人も出てきて、奈央は日本人選手の中でも存在感なくなってきています。奈央に対する私の印象は「安定感はあるけど眠いサーフィン」でした。「眠い」というのはスピードや切れがないという意味です。今回のNHKの番組では、とりあえずバックサイドの垂直リッピングをマスターしてみよう!というトライアルをドキュメンタリーで取材していました。

 

 

バックサイド垂直リップには常套句というべき鉄則があるのですが、彼女はそれを全く知らずに(または意識せずに)これまでサーフィンしてきたようです。周囲の先輩や大人たちがそれを指摘するなり、アドバイスするなりしなかったのか。だとしても、自分自身でそのことを問題視しなかったのはプロとしてどうなのか?と思ったものです。



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