野呂玲花
野呂玲花さん(19歳)は2013年現在でJPSA女子ショートボードのトッププロサーファーです。ランキングは昨年に続き今年も2位で、その実力は安定しています。そして、彼女が他の選手、というか、これまでの女子選手と違うところは...
これ↑見てください。これはJPSA公式HPに掲載されている彼女のプロフィール写真なのですが、まるでモデルみたいじゃないですか。他の女子選手の写真が普通の証明写真なのに対して、野呂プロだけが明らかに異質で浮いています。
彼女の公式HPやブログを見ればもっとわかりやすいのですが、つまり、彼女は自分が単なるプロサーファーではないことを強くアピールしているのです。気分はおそらくWCT選手のアラナ・ブランチャード。
サーフィンの腕前はぜんぜんアラナの足元にも達していないのですが、プロの女子選手がどうあるべきかをよくわかっていると思います。
これは彼女の今日のブログにアップされていた写真。あれ〜、どっかで見たシーンですよ〜!
私が描いたカリッサ・ムーア(女子WCTチャンピオン)の絵。これまでに幾度か紹介しているものですが、似てるでしょ。レールを持つ手の関係が逆ですが、それ以外はそっくり。この絵はASPの公式ページにあった写真が元になっているので、間違いなく彼女もそれを見ていてマネしてますね。
野呂玲花のサーフィンは進化したのか
スペインで開催されたASP女子6スター大会(男子3スターとの共同開催)。先日のフランス大会とは打って変わって波はデカかった。しかも、どこで割れるかわからない。期待の星、マヒナ・マエダもこの波に翻弄されて1コケしてしまうほど。そんな状況の中、あの野呂玲花が自己記録更新となる9位という結果を残したのですが...
これは野呂選手がラウンド3で5.05ポイントを出した演技。ラウンド1から5ポイント台をコンスタントに出してラウンド4まで勝ち上がっていきました。エクセレントスコア(高得点)はないものの、この安定した演技が自己記録更新の要因。
しかしラウンド4ではまったく乗れず、完敗。もし2本、上手く乗れたとしても必要なポイントは10点近いので微妙なところです。
数年前の過去の映像と比較すれば野呂選手のサーフィンが進化しているのかどうかがよくわかります。結論として、今回のスペインでの9位という成績は偶然だと思います。私が一番気になっているのは、彼女のサーフィンにはモメンタム(勢い)がないこと。野呂選手はほとんどバックサイドで得点します。そのバックサイドのトップアクションは小波のクリティカルセクション(波が切り立っている場所)ならそこそこの演技になるのですが、そうでない場合は緩慢。注目はノーズです。ノーズが波のトップから突き出る前にボードを反してしまうので、印象として緩慢に見えてしまいます。今回のスペインの演技と過去の映像を見比べると、そこに関しては全く変わっていません。
これは冒頭のスペイン大会ハイライト映像の1分20秒あたり。今大会で快進撃を続けたブロンテ・マコーレイのトップアクションですが、ノーズはしっかり波のトップから突き出ています。一概には言えませんが、エクセレントスコアが出る演技はトップアクションにインパクトがあります。そのインパクトとは岸から見ている人に与える強い印象であり、それはもちろんジャッジ(審判)に対しても同じです。
私はこのブログで頻繁に野呂選手を記事にしています。それは何故か。それは、彼女のサーフィンが実に参考になるからです。上級を目指すには何が必用なのかを、彼女のサーフィンを分析することで解明できます。
バックサイドのトップアクションは超難しい。目指すのはインパクトのある、かっこいいリッピング。そのために絶対に欠かせないポイントは、ノーズが波のトップから突き出るかどうか。バックサイドサーフィンを見る場合、今度からそこに注目してみてください。
野呂玲花プロが立ち上げた「Chuucat」
野呂玲花プロと宮坂桃子プロが立ち上げた「Chuucat」...というフレコミですが、当然のことながら実際には裏で動いている大人たちがいるはずです(画像はChuucatの公式facebookより)。
AKB48から始まったご当地アイドルブームもやや煮詰まった感がある今日このごろ。遅ればせながらではあるものの、この「Chuucat」はその一種なのでしょうか。日本のプロサーフィン界も、こういうかんじでクラスのナンバー2的な女子が集まればそこそこ盛り上がるかも?というアイディアが出てきてもおかしくありません。
オシメンは? ↓ ↓ ↓
石丸乃晏(いしまる のあん) 13歳
(画像はChuucatの公式facebookより)。
- 割鞘ジュリ
- 割鞘ジュリさんは16歳で初代JPSA女子ロングボードの年間チャンピオンになりました。ここまでくれば彼女の未来は約束されたようなもの...
- 庵原美穂
- 庵原美穂というプロサーファーをご存じでしょうか。今現在最強の日本人女子プロサーファー
- 川合美乃里
- JPSA第3戦、伊良湖の田原大会でみごとプロ合格した川合美乃里さん。2000年12月14日生まれですので、ついにミレニアムのプロが誕生したことになります。
- 前田マヒナ
- マヒナ選手は現地では「マヒナ・マエダ」と呼ばれていましたが、これを日本人が口にすると噛んでしまいます。
- 小野里美之
- 「日本人でWCT(世界ツアー)に入ったサーファーは一人もいない」とされています。しかし今から20年ほど前、世界ランキングで8位にまでなり、WCTの大会に出場した人がいたのです。
- 須田那月
- サーフィン初心者、初級者が短期間でみるみる上達するサーフィンの極意をここに公開いたします。誰も言わない、誰も書かないサーフィンの理論は必見です。
- 谷口絵里菜
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- 大村奈央
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