こんなサーフィンはカッコ悪い!
試合に出ると勝ち上がるんだけど、何かカッコ悪いサーフィン...って人いますよね。QS1000の伊良湖大会を見てたら外人選手で典型的なサーファーがいたので(申し訳ないけど)悪い例として掲載します。
例1)
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例2)
↓
審査員(ジャッジ)はこの選手に高い点数を付けていましたが、上の2つのトップターンはどちらも正直言ってカッコ悪いです。要するに、選手が繰り出した技が審査基準(クライテリア)に合致していれば加点されていくシステムだからです。そのクライテリアには美しいかカッコ悪いかの美的評価というものは基本的にありません(フィギュアスケートには芸術的な要素も審査対象になっていますが、サーフィンにはないのです)。
では、どこがダメなのか。それはズバリ...
頭がフラフラしている
からです。例1のターンのときには頭が右側に傾いていて、例2のターンのときには頭は左側に傾いています。それでもそこそこ勝てるわけですが、そのクセを直さないことには間違いなくどこかのレベルで頭打ちになってしまいます。WCTにいるような世界のトップレベルの選手でこんなふうにターンのフィニッシュで頭が傾くサーファーは絶対にいません。体幹が完璧であれば体の軸はブレないし、すなわち頭も傾かないのです。演技のどこを切り取っても頭は垂直に立っていて微動だにしないのが理想。
参考として、こちらの記事にはWCTを自ら引退したCJ・ホブグッドの強烈なカービングターンを掲載しています。
コンテンツ
- バックサイド垂直リップ
- 一般的なバックサイドターンの基本は「レールを入れて進行方向を見る」ですが、鋭角なターンが求められる今のプロサーフィンではプラスアルファが必要です。
- フィンを抜くよりレールを入れろ
- フィンを抜くと派手だし難易度が高いように見えますが、実はレールを使った大きなターンの方がはるかに難しいし、世界レベルのジャッジは後者でないと高い点数を付けません。
- 波にはボーナスセクションがある
- 波がたるくなってきて、また波が切り立ってくる。このエリアのことをボーナスセクションと呼びます。
- クローズドスタンスできめる!
- なぜジョンジョンのターンが美しくてカッコいいのかといえば、それはターンの最中もしっかりクローズドスタンス(内股)だからです。
- 神業ターンを解析する
- 上半身を前のめりにしない背中側へのターンは神業なのです。それができるサーファーは世界トップレベルなのであって、日本人選手ではまだ見たことがありません。