レイバックのカービング、スナップターン
男子WCT第5戦、フィジー大会での1シーン。ゼッケンはケリー・スレーターですが... なんか違いますよね。
あれれ、いったい誰やね〜ん。実はこの人、CJ・ホブグッドといって2001年の世界チャンピオンなのです。地味すぎていつもぜんぜん目立ちませんが、WCTにはなんと17年も居るのです。その彼が今年を最期にWCTを引退するらしく、その記念に王者ケリーのゼッケンを着て試合に挑むのだとか。
ラウンド1で魅せてくれたCJのカービングですが、これレイバックしているのわかりますか。レイバックとは...
Lay-back = リラックスする = 後ろにもたれかかる
音楽用語でレイドバック(Laid-back)というのがありますが、同じ意味です。
そしてこれはCJのスナップバック。なんと、これもレイバックしています。
カービングやスナップバックはプロ選手でもなかなかできないので、普通のターンであるカットバックで解説すると、失敗の多くの原因は上体を後ろに倒してしまうことにあります。つまり、レイバックしてしまっているのです。ターンするには体を倒さないといけないという固定観念があるからです。
しかし、レイバックするにはかなりのスピードが必要。それはとても一般サーファーには無理なスピードです。というわけで、一般サーファーにとっての成功の秘訣はレイバックしないこと。レイバックしたいところを、いかに我慢するかがポイントといっていいでしょう。詳しくは → ステップアッププログラム
コンテンツ
- 波のフェイスを削る
- ジョーディの体は波と一体化しているように見えます。「進行方向を見る」といった本来のセオリーなどこの際全く意味を持ちません。
- 失速しないサーフィン
- ジョンジョンは波のトップでもしっかりとレールを波のフェイスに入れています。ボトムターンでフロントサイドのレールを入れ、トップでバックサイドのレールに切り替えているのです。
- 究極サーフィンは人馬一体
- 「人馬一体」という言葉がありますが、究極的にはサーフィンもそれが到達地点であることは間違いないはずです。
- カットバックとカービングは違う
- カットバックとカービングはアマチュアや国内のプロの試合を見ていると判別が曖昧であり、その区別が明確ではありません。
- レールサーフィンとパワーサーフィン
- 村上舜プロと小川直久プロの戦いは新しいサーフィンと古いサーフィンを確認する意味でとても貴重なものでした。
- 世界一美しいカービング
- ジョンジョンの技は基本を踏み外していないので、確実にキメることができるのだと思います。
- カービングと手足の長さ
- 魅せるサーファーは手足が長い。これは生まれ持ったものですので、残念ながらどうしようもありません。