JPSAもやっと気づいたレールサーフィン
JPSA(日本プロサーフィン連盟)の2017ツアーがバリ島クラマスから始まりました。本戦前のプロトライアルでは合格ライン(12ポイント以上)を出してみごとプロ公認を得た選手がいましたが、小笠原由織(16歳)選手もその一人でした。
7.25ポイントを出したときに見せたカービングターン。しっかりレールが入っている美しいターンです。
これまで日本のプロサーフィンは派手なトップアクションばかりに点数をつけていましたが、ようやくここにきてレールサーフィンにも注目するようになったようです。それはショートボードだけでなく、ロングボードもそうです。レールを使ったターンとウォーキングの組み合わせでないと高得点のエクセレントスコアは出ない。そんなふうに感じました。
いやいや、やっとですか。やっと気づいてくれましたか。これも東京オリンピック効果なんでしょうね。開催国のプロの試合が世界基準を取り入れてないというのは、さすがに恥ずかしいですので。
コンテンツ
- 波のフェイスを削る
- ジョーディの体は波と一体化しているように見えます。「進行方向を見る」といった本来のセオリーなどこの際全く意味を持ちません。
- 失速しないサーフィン
- ジョンジョンは波のトップでもしっかりとレールを波のフェイスに入れています。ボトムターンでフロントサイドのレールを入れ、トップでバックサイドのレールに切り替えているのです。
- レイバックのカービング、スナップターン
- 失敗の多くの原因は上体を後ろに倒してしまうことにあります。つまり、レイバックしてしまっているのです。ターンするには体を倒さないといけないという固定観念があるからです。
- 究極サーフィンは人馬一体
- 「人馬一体」という言葉がありますが、究極的にはサーフィンもそれが到達地点であることは間違いないはずです。
- カットバックとカービングは違う
- カットバックとカービングはアマチュアや国内のプロの試合を見ていると判別が曖昧であり、その区別が明確ではありません。
- 世界一美しいカービング
- ジョンジョンの技は基本を踏み外していないので、確実にキメることができるのだと思います。
- カービングと手足の長さ
- 魅せるサーファーは手足が長い。これは生まれ持ったものですので、残念ながらどうしようもありません。