手足が長いとカービングが美しい
WCT第2戦はオーストラリアの西海岸、マーガレットリバー。前年度ワールドチャンピオンのジョンジョン・フローレンスは引き続き絶好調です。
下のシークエンスはジョンジョンがラウンド3で見せたカービングターン。後ろ足加重から前足加重への切り替えは世界最高の見本といえるでしょう。
前足をピンと伸ばすと後ろ足が曲がり、自然に後ろ足加重となります。
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ターンのフィニッシュでは逆に前足を曲げると後ろ足がピンと伸び、前足加重となります。
ジョンジョンのこの演技は9.57ポイント。ほぼ満点(ニアリー・パーフェクトテン)でして、高得点の要因はただ単にテクニックがすごいだけではありません。間違いなく、観客を魅了するそのスタイル(かっこよさ)が効いていると思います。
この両足の曲げ伸ばしがかっこいいのですが、ジョンジョンのように手足が長いとそれがよく目立つわけです。
魅せるサーファーは手足が長い。これは生まれ持ったものですので、残念ながらどうしようもありません。
コンテンツ
- 波のフェイスを削る
- ジョーディの体は波と一体化しているように見えます。「進行方向を見る」といった本来のセオリーなどこの際全く意味を持ちません。
- 失速しないサーフィン
- ジョンジョンは波のトップでもしっかりとレールを波のフェイスに入れています。ボトムターンでフロントサイドのレールを入れ、トップでバックサイドのレールに切り替えているのです。
- レイバックのカービング、スナップターン
- 失敗の多くの原因は上体を後ろに倒してしまうことにあります。つまり、レイバックしてしまっているのです。ターンするには体を倒さないといけないという固定観念があるからです。
- 究極サーフィンは人馬一体
- 「人馬一体」という言葉がありますが、究極的にはサーフィンもそれが到達地点であることは間違いないはずです。
- カットバックとカービングは違う
- カットバックとカービングはアマチュアや国内のプロの試合を見ていると判別が曖昧であり、その区別が明確ではありません。
- レールサーフィンとパワーサーフィン
- 村上舜プロと小川直久プロの戦いは新しいサーフィンと古いサーフィンを確認する意味でとても貴重なものでした。
- 世界一美しいカービング
- ジョンジョンの技は基本を踏み外していないので、確実にキメることができるのだと思います。