ビッグウェイブのテイクオフ

テイクオフ成功の法則



ビッグウェイブでのテイクオフ

 

WTのフィジー大会。こんなに大きくて掘れ上がる波、どうやってスーパースターたちはテイクオフしていくのか。写真はジョシュ・カーです。この位置からのアプローチなら余裕にに見えますが、波の巻き上げは強烈なので、それに勝つパドリングが必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

注目はシークエンスの3つ目。ホバリングはほんの一瞬で、時間にしてコンマ3秒くらいでしょうか。それでも確実にホバリングは入っています。どんなに掘れ上がる大波であっても、それを感じないで立とうとすれば波の背後に送りだされてしまいます。

 

 

そしてシークエンスの4つ目、アウターブレイクのビッグウェイブならではの超絶テクニックを見ることができます。プッシュアップ・ホバリングはさすがに入りません。プローンの態勢からノーズを落としながら、両足を引きこんで立ちます。「テイクオフのときボードはほとんどフラット」というのがセオリーですが、この波ではそのセオリーは使えません。

 

 

普通、巻いている波でボードをフラットにするにはホバリングで横に走ります。しかしこういったテイクオフマージンの小さい波でそれをやると、ホバリングに入ることすらできません。

 

 

だから真下にノーズを落とすしかないわけで、このテイクオフができるのがスーパー・サーファーです。日本ではまず目にすることがないテイクオフですが、それも注意深く観察していないと気がつきません。



コンテンツ
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