大波ハンター 〜 シェーン・ドリアン
これは昨年、ハワイのジョーズでシェーン・ドリアンが57フィートの大波に乗ったときの記録写真です。シェーン・ドリアンはASPの大会から去って久しいので知っている人はあまりいないと思いますが、今では知る人ぞ知る大波ハンターとしてその名をサーフィンの歴史に刻んでいます。
彼らは冒険家です。命の危険をじゅうぶんに感じながらも挑戦せずにはいられない。挑戦すること、すなわち生きること。死と隣り合わせにいるからこそ、生きている実感を得られるのだといいます。
大波ハンターのマーク・フーは1996年、北カリフォルニアのマーベリックスで命を落としました。この事故は彼が世界的に有名なサーファーだったので大きく報じられていますが、大波にチャレンジして亡くなるサーファーは毎年かなりの数いるのです。
今年のインディーカーレースで死亡事故が発生して大騒ぎになっていますが、それだけ「自動車レースは安全」という認識が定着してきた証拠だといえるでしょう。カーボンモノコックボディーの開発が劇的に安全性を向上させたからです。
それにひきかえ、サーフインは今も昔も同じです。違いといえばパワーコードがあるかないかくらい。大波の場合、逆にコードがある方が危険だったりします。先のマーク・フーですが、ボードが後頭部を直撃したのが原因だそうです。でもやはり一番多いのは溺死です。大波を2発くらったら溺死する危険性がかなり高いといいます。自力では海面に浮いてこれないのです。
これはシェーン・ドリアンが開発したウエットスーツで、見てのとおりCO2ボンベでウエットを膨らませるしくみ。これなら楽ちんで海面に浮いてこれます。はたして大波ハンターの救世主となりうるのでしょうか。ちなみに一般販売はしないそうです。
私が自転車レースをやっていたころは、このCO2ボンベをいつも携帯していました。パンクのとき瞬時にタイヤを膨らませることができるのです。しかし1回も使ったことがありません。なぜなら、使うのがもったいなかったからです(笑)。
大波に揉まれたときも、きっとサーファーは迷うはずです。ここで使うべきか...と。使ってしまったら動画のような面倒な後始末が待っております。
- ジェリー・ロペス
- ジェリー・ロペスの自伝。サーフィンのことだけに留まらず、彼の精神世界が見える...そうです。ページ数てんこ盛り(汗!)。
- マーク・リチャーズ
- 特筆すべきはその下半身。両ひざが極端に内側に向けられているでしょう。これこそマークの美学なのです。
- エディー・アイカウ
- 1946年ハワイ生まれ。1960年代にはウォーターマン(ライフガード)として活躍し、ノースショアでは多数の人命を救う。
- ロブ・マチャド
- WCT(現WT)を引退してもなおプロサーファー人気ランキングでは常にトップにいるロブ・マチャド。なぜ彼が人を魅了するのかといえばそれは...
- デーン・レイノルズ
- デーンのサーフィンは「玄人好み」という言葉がぴったりです。またその甘いマスクは映画俳優ブラッド・ピットのよう。
- ジュリアン・ウィルソン
- このすごい人だかりはUSオープンでの勝利者インタビューなのですが、集まっているのはぜ〜んぶ若いギャルです。海の中ではヒートをやっているのに全くおかまいなし。
- ジョーディ・スミス
- ジョーディは私の最も好きなサーファーでして、190センチ近い体格から生みだされるパワフルな演技は本当に見ごたえがあります。
- ジェイク・マーシャル
- スーパースターになる人って、決まってかっこいい名前なんですよね。過去を振り返ればショーン・トムソンにトム・カレン、そして今はケリー・スレーター。
- トム・カレン
- トム・カレンってまだ50歳だったんですね。私が青年時代には既にスーパースターだったので、てっきり年上だと思っていました。
- ジョンジョン・フローレンス
- レイバックはジョンジョンお得意の大技です。ワイプアウトと思わせておいて、数秒後にスープの中から姿を現してビックリ仰天させてくれます。
- ネルソン・アヒナ3世
- 8人兄弟の末っ子で現在20歳。均整のとれた長身、そしてこの甘いマスク。地元ハワイではあのデューク・カハナモク(サーフィンを世界に紹介した偉人)の再来と言われているのだとか。
- ガブリエル・メディーナ
- 実際にガブリエルを目の前にすると、他の選手たちにはない殺気みたいなものを感じます。彼にとってサーフィンは楽しむものではけっしてない。
- イタロー・フェレイラ
- サーフィン初心者、初級者が短期間でみるみる上達するサーフィンの極意をここに公開いたします。誰も言わない、誰も書かないサーフィンの理論は必見です。
- グレン・ホール
- サーフィン初心者、初級者が短期間でみるみる上達するサーフィンの極意をここに公開いたします。誰も言わない、誰も書かないサーフィンの理論は必見です。
- ジャック・ロビンソン
- ミック・ファニングやジョエル・パーキンソンといったスーパースターが引退したあとは彼がその地位を引き継ぐ予感バリバリです。
- マット・ウィルキンソン
- マット・ウィルキンソン(オーストラリア)は長いQS 時代(WCTへの予選的シリーズ)を経て、もがき苦しみながら2010年に夢のWCTに這い上がったもののずっと鳴かず飛ばずだった選手です。
- タジ・バロー
- 別次元のヒートとなったのが今大会でWCTから引退するタジ・バロー(オーストラリア)とジョンジョン・フローレンス(ハワイ)の戦いでした。
- コナー・オレアリー
- オーストラリア国籍ですが、母親は元JPSA女子選手の日本人。カノア・イガラシに続いてWCTに入る日本人の血を持つサーファーは、おそらくは彼でしょう。