ジョンジョン・フローレンス

テイクオフ成功の法則



ジョンジョン・フローレンス

 

先日のWCTトラッスルズ大会では、「ここにジョンジョンあり」といった演技で観客を魅了したジョンジョン・フローレンス(ハワイ)。この動画の演技で最後を締めくくったのはレイバックというジョンジョンお得意の大技です。ワイプアウトと思わせておいて、数秒後にスープの中から姿を現してビックリ仰天させてくれます。

 

雑誌F+の第15号では、つのだゆき氏がそんなジョンジョンの演技に注文をつけているのですが...

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとつひとつのマニューバーはすごいんだけど、ライディングとしてまるでまとまりがない

 

 

つまり、「ジョンジョンはデーン・レイノルズ道まっしくら」なんだそうです。そしてさらに氏は続けます。

 

 

ジョンジョンとデーンにはカブ、ミック、パーコのツメのアカを煎じて飲ませたい

 

 

つまり、「もう少しライディングの組み立てとかプランしたほうがいい」のだそうです。この一連の氏の発言(記事)に対して私は180度異なる意見を持っていたので、もう呆れるばかりでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

カブ、ミック、パーコとはガブリエル・メディーナ(ブラジル)、ミック・ファニング(OZ)、ジョエル・パーキンソン(OZ)のことですが、たしかにその演技は組み立てが上手いです。しかし、逆に言えば意外性とかスリルといったワクワク感がない。

 

 

「プロサーフィンは勝ってなんぼなんだから」と氏は言いますが、その前に「プロサーフィンは魅せてなんぼ」だと私は思うのです。WCTにクオリファイできないデーン・レイノルズがなんで正規のWCT選手よりも人気があるのかを考えればわかる話です。

 

 

しかし本来はどっちが正解ということではなくて、どっちを選択するかは選手の自由です。おそらくジョンジョンやデーンは「好き勝手にサーフィンして試合に勝てればそれでいい」というのが本音なのではないでしょうか。それなのに「誰誰のツメのアカを飲ませたい」と考えるのはあまりに傲慢。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは私の独断ですが、サーフィンの神様に今最も近いのはジョンジョンだと思います。ジョンジョンには演技の組み立てとかプランとか、そんな理屈でサーフィンしてほしくないです。



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