つのだゆき

テイクオフ成功の法則



つのだゆき

 

スナッパーロックスは大会会場まで1本道なので、朝早くから大会本部の入り口付近で待っているとWCT選手の出勤風景を見ることができます。写真はカリッサ・ムーア。

 

 

 

これはフレデリック・パターチャ。

 

 

 

これはミック・ファニング。

 

 

 

 

 

そして、この人は日本で唯一(世界で唯一かも)のサーフィンジャーナリスト。彼女の名はツノダユキ。フリーペーパーマガジンF+の編集長で、プロサーファーを辛口批評する稀有な存在です。

 

 

 

まだギャラリーが多くない時間帯に波をチェックしてカメラマンに指示を出すのが大会開催中の日課。ビーチに出るのはこの時間だけで、日が昇ってくると大会本部の記者ブースに入って出てくることはありません。

 

 

どうしてツノダ氏はプロサーファーを辛口批評できるのか私なりに考えてみたのですが、それは彼女が追っているのはWCT(世界ツアー)の大会に限られていることと、彼女自身はサーファーではないからだと思います。

 

 

一般のサーフィン雑誌であればコンテンツ(記事の内容)は国内外のサーフポイントがメインになり、どこでどれだけすばらしい波が立ち、どんなサーフィンセッションが繰り広げられたかを読者に伝えることに重きを置いています。その際、ローカルサーフショップやローカルサーファーの協力は絶対に欠かせないのであり、それを無視して取材はできません。ということは必然的にプロサーファーを絶賛する以外の記事は書けなくなります。全てのプロサーファーはどこかのローカルサーファーだったり、ショップオーナーだったりするからです。

 

 

また、サーフィン雑誌の記者や編集長は漏れなくサーファーです。サーファーであるからにはローカルショップやプロサーファーとは友好な関係にないと快適なサーフィンライフが築けません。そういったプライベートな理由からもプロサーファーを持ち上げる記事しか書けなくなるのです。そういうわけでプロサーフィンを扱うメディアは他のスポーツとは全く異なる環境にあるわけで、それを指して「サーフィン互助会」とヒニクるのはツノダ氏の傲慢のような気がします。

 

 

なにはともあれ、ツノダ氏が貴重な存在であることは確かです。現在のプロサーフィンを歯に絹着せず、日本人プロサーファーなどはケチョンケチョンに書いてしまうツノダユキ編集長。彼女を置いて真のサーフィンジャーナリストは他にいません。



コンテンツ
サリーとカリッサ
サリー・フィッツギボンズ。ラウンド1のヒートにいざ出陣の図。白い歯を見せて笑顔じゃないですか。いや〜、なんとも爽やか。
デーンとジョーディ
パイプマスターズは怪我で出場しなかったジョーディ・スミス。彼の豪快なサーフィンを生で見るのも今回の目的の一つでした。
レイキー・ピーターソン
カリフォルニアの新星、レイキー・ピーターソンです。なんかほんとにすごいサーフィンしてます。ラウンド1から見てて他の選手より頭一つ抜きんでてるかんじ
サーファーズパラダイス
数人の現地サーファーに聞いてみたところ返ってくる答えは「サーファーズパラダイスはパラダイスじゃない」と一様です。
スナッパーロックス
ここは間違いなくサーファー天国なのですが、ではここに来た人みんながサーフィンを堪能できるでしょうか。その答えは残念ながらノーです。
タジ・バロー
タジ・バローの上半身は異常といえるほど発達していて、このブ厚い筋肉でもってボードを振り回すのです。
ガブリエル・メディーナ
今回は1回も飛ばずにリッピングだけで勝ってしまうというというのはまさしく異例です。

 
ホーム 基礎知識 豆知識 読者の声