タジ・バロー
WCT(世界プロツアー)の第5戦、フィジー大会は1週間も波を待って大会が再開されました。各選手たちはずっと波のないフィジーの島に缶詰め状態になっていたわけで、これを受け入れられるのも世界ツアラーという名誉があるからでしょう。
ダブルオーバーヘッドのチューブ波に向かうため、念入りにワックスを塗るミック・ファニング。エピックな波のとき、彼らはデッキパッドにも塗るんです。
再開となったこの日(ラウンド3)はみごとなチューブ波が炸裂。ほとんどの選手が波をメイクできず低スコアに甘んじる中、別次元のヒートとなったのが今大会でWCTから引退するタジ・バロー(オーストラリア)とジョンジョン・フローレンス(ハワイ)の戦いでした。
残り数分で乗った波で逆転を確信したのか、両手を上げたタジ。しかし...
逆転ならず、ここで敗退。私の目ではジョンジョンのチューブライディングよりもタジの方がチューブ内に居た時間が長かったし、何よりもバレルが大きかった。10点満点かな?と思ったほどでした。
これも私の独断と偏見なのですが、当局(大会スタッフ)としてはどうしてもジョンジョンに勝たせたかった?ような気がしてなりません。というのも、この大会でジョンジョンが優勝すれば念願のランキング1位になる可能性があるからです。ジョンジョンはスター性が群を抜いているので、業界は彼の世界チャンピオンを心待ちにしています。
不本意な敗退にもかかわらず、笑顔でWCTから去るタジ。仲間たちが彼を囲んで拍手していました。
コンテンツ
- ジェリー・ロペス
- ジェリー・ロペスの自伝。サーフィンのことだけに留まらず、彼の精神世界が見える...そうです。ページ数てんこ盛り(汗!)。
- マーク・リチャーズ
- 特筆すべきはその下半身。両ひざが極端に内側に向けられているでしょう。これこそマークの美学なのです。
- エディー・アイカウ
- 1946年ハワイ生まれ。1960年代にはウォーターマン(ライフガード)として活躍し、ノースショアでは多数の人命を救う。
- ロブ・マチャド
- WCT(現WT)を引退してもなおプロサーファー人気ランキングでは常にトップにいるロブ・マチャド。なぜ彼が人を魅了するのかといえばそれは...
- シェーン・ドリアン
- シェーン・ドリアンはASPの大会から去って久しいので知っている人はあまりいないと思いますが、今では知る人ぞ知る大波ハンターとしてその名をサーフィンの歴史に刻んでいます。
- デーン・レイノルズ
- デーンのサーフィンは「玄人好み」という言葉がぴったりです。またその甘いマスクは映画俳優ブラッド・ピットのよう。
- ジュリアン・ウィルソン
- このすごい人だかりはUSオープンでの勝利者インタビューなのですが、集まっているのはぜ〜んぶ若いギャルです。海の中ではヒートをやっているのに全くおかまいなし。
- ジョーディ・スミス
- ジョーディは私の最も好きなサーファーでして、190センチ近い体格から生みだされるパワフルな演技は本当に見ごたえがあります。
- ジェイク・マーシャル
- スーパースターになる人って、決まってかっこいい名前なんですよね。過去を振り返ればショーン・トムソンにトム・カレン、そして今はケリー・スレーター。
- トム・カレン
- トム・カレンってまだ50歳だったんですね。私が青年時代には既にスーパースターだったので、てっきり年上だと思っていました。
- ジョンジョン・フローレンス
- レイバックはジョンジョンお得意の大技です。ワイプアウトと思わせておいて、数秒後にスープの中から姿を現してビックリ仰天させてくれます。
- ネルソン・アヒナ3世
- 8人兄弟の末っ子で現在20歳。均整のとれた長身、そしてこの甘いマスク。地元ハワイではあのデューク・カハナモク(サーフィンを世界に紹介した偉人)の再来と言われているのだとか。
- ガブリエル・メディーナ
- 実際にガブリエルを目の前にすると、他の選手たちにはない殺気みたいなものを感じます。彼にとってサーフィンは楽しむものではけっしてない。
- イタロー・フェレイラ
- サーフィン初心者、初級者が短期間でみるみる上達するサーフィンの極意をここに公開いたします。誰も言わない、誰も書かないサーフィンの理論は必見です。
- グレン・ホール
- サーフィン初心者、初級者が短期間でみるみる上達するサーフィンの極意をここに公開いたします。誰も言わない、誰も書かないサーフィンの理論は必見です。
- ジャック・ロビンソン
- ミック・ファニングやジョエル・パーキンソンといったスーパースターが引退したあとは彼がその地位を引き継ぐ予感バリバリです。
- マット・ウィルキンソン
- マット・ウィルキンソン(オーストラリア)は長いQS 時代(WCTへの予選的シリーズ)を経て、もがき苦しみながら2010年に夢のWCTに這い上がったもののずっと鳴かず飛ばずだった選手です。
- コナー・オレアリー
- オーストラリア国籍ですが、母親は元JPSA女子選手の日本人。カノア・イガラシに続いてWCTに入る日本人の血を持つサーファーは、おそらくは彼でしょう。