ロングボード

テイクオフ成功の法則



ロングは年寄りが乗るボード?

 

JPSA第1戦のプロトライアルを勝ち抜き、46歳にしてショートボードのプロに合格した静岡の今村大介さん。「自分は歳だから...」と思っている中高年世代に勇気と希望を与えてくれる嬉しいニュースでした。

 

 

ずいぶん前ですが、40代にしてオリンピック(アーチェリー競技)に出場した山本博さんは「中年の星」という言葉を流行語にしました。アーチェリーは経験が物を言う競技ですので「それもあるかな」と思ってしまいますが、サーフィンは違います。それもショートボードですから。なお、ロングなら50歳でプロになった宮崎の野田さんの例が記憶に新しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私もついに50歳代に突入し、中年から老年へと向かっています。しかしショートボードのスキルに対する飽くなき追求は、益々拍車がかかるいっぽうです。最近は特にショートが楽しくて仕方がない。やればやるほどスキルが向上し、それまでできなかったことができたときの感動を毎日のように味わっています。

 

 

そこそこ上手くて若い人に「私もサーフィンしてるんです」と言うと、きまって「ロングでしょ」と返されます。これって何なのでしょう。必ずそういうリアクションなのですから。まるで「中年はロングボード」という決まりがあるかのような。

 

 

でも何となく察しはついています。それは彼らの表情でわかります。私が「いえ、ショートがメインですね」と答えると途端にテンションが下がるのです。「あ、そうですか...」みたいに。つまり、中年サーファーだからロングボードという定説によって自分の勝ちを見込んだのに、それが外れたからでしょう。

 

 

私の答えは彼らのつかの間の優越感を壊してしまったのです。それは、いくらロングボードが上手くてもショートボードの方が地位的に上にあるという潜在的な意識によるものだと思います。実際はそうではないのですが、ロングをやってない人には理解できないのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


中年の星、今井選手は豪快なリッピングを炸裂させ、伸び盛りの若手選手をことごとく撃破しました。例年であれば本戦のラウンド1を勝てばプロ資格をもらえていましたが、今年からは違います。なんと、ラウンド4まで勝たないとプロにはなれません。それはどういうことか。そうです、それは日本のトッププロを意味します。実に厳しい。これからプロを目指す人にとっては受難の時代となりました。

 

 

ショートは体力、ロングは経験...そんな常識を破ってくれた今井選手に拍手。私が目指すのはまさにそれです。身体能力の無さを、いかにして理論でカバーするか。サーフィン理論の開発はこれからも続きます。

 

 

 

 

 



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