ロングボードはなぜ疲れるのか
いつもお世話になっております。ロングボード初心者脱出プログラムを購入させていただきました大阪在住の●●と申します。去年8月に42歳で憧れだった波乗りを始めました。歳のことも考えてシングルフィンのロングボートをチョイス。
しかし最初はパドリングが苦しかったです。今は平日の夜に週一で通うボルダリング等のおかげでだいぶ鍛えられて、沖からの小さなうねりからテイクオフできるようになってきました。ダウンザラインでトリミングしながら岸まで乗り継ぎを楽しんでいます。次の課題は軽いアップスンでフェイスの上部を駆け登って、加速したりカットバック等を身につけたいと思っております。
とはいえ、まだまだゲッティングアウトが辛いです。鬼パドルで波に乗った後、沖へ戻るのが地獄です。腕が上がらないため、片手で交互に少しずつ漕いでます。スピードが出ないので、波が上がると地獄です。
瞬発力はついてきたけど、持久力がない? 無駄な力を入れてるのか? 6時間ほど波乗りすると、肩の前側や上腕二頭筋に筋肉痛が出ます。友人はそれは変だと言います。普通は脇の下や肩の後ろあたりが痛くなるはずとのこと。
先日はロングボードを修理に出していたので、友人からからショートボードを借りました。インサイドのスープで遊んでましたが、ロングでうねりから乗るタイミングを覚えていたこともあって初テイクオフからガンガン乗れました。波にパワーがあり、波に強く押されてたのでパドリング力はあまり使わなかったので楽でした。そしてゲティングアウトも楽で、すいすいと簡単に沖へ出て行けました。しかもけっこう早かったです。私にとってはショートの方が楽だなと思いました。
ショートだとパドリングでボードが走っている感覚があるのですが、ロングだとそういう感覚がありません。そして、ショートをやると脇の下にかなりの筋肉痛が出ます。ショートの場合、テールが沈みやすいので胸をそらすことができてパドルが楽なのだと思います。逆にロングで胸をそらすのはかなりしんどいです。これは背筋の問題でしょうか。
ロングボードのパドルがしんどい理由について、考えられる原因をご教示いただけると助かります。長くなりましたが、よろしくお願いいたします。
考えられる原因は何?ということですが、すでにご自分で答えが出ていますね。おっしゃるとおり、その原因は背筋の筋力不足です。
そしてこれもわかっておられるようですが、ロングボードはショートボードのように簡単にテールが沈まない(水面にフラットに浮いてしまう)ので、きっちり上体を持ち上げないと腕を回転させにくいです。背筋の弱い人や背骨が硬い人はボードに胸がくっついたかんじのパドリングになってしまいます。
だから肩や上腕二頭筋が痛くなるのです。水を掻くよりも、腕を持ち上げるために筋肉を使うからです。しかし、だからといってショートボードの方がパドリングが楽だと言う人は始めてです。ショートボードはたしかに少しテール沈みでパドリングしますが、その分だけ水の抵抗を受けますし、なんといっても浮力がないので前に進みにくいです。
話をうかがったかぎりでは、「ならショートをやりましょう」となってしまいます。もしロングも並行してやりたいのであれば、背筋を鍛えるしかありません。その秘密兵器は...そうです、ミスターテイクオフです。
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