サーフィンは安全なスポーツ
マリンスポーツならたいがい言われることですが、「コケても下は水なので安全」というやつ。たしかに下がコンクリートの地面でないぶんコケても大怪我をする危険性は低いのですが。私は以前ジェットスキーもやっていて、それをやりたいと思ったきっかけはコケても安全そうに見えたからです。若いころはオートバイで峠道のコーナーを攻めるのが大好きでしたが、いくつか事故を経験するとコーナーの入り口で恐怖心が先立つようになりました。だから水上のオートバイに自然と感心が移っていきました。
ジェットスキーといっても、シートに座るタイプではなくて立って運転するタイプです。軽量でしかもパワーがすごいので、体感スピードは陸上のオートバイを超えます。しかし、見るのとやってみるとでは大違い。たしかに転んでも路面で肉を削るような怪我はしません。でも高速で転倒したときには水面がコンクリートのように硬く感じるのです。あれはほんとに意外でした。10メートル以上も水面を転がりながら飛んでいきますので精神的にけっこうダメージあります。ほんとに怖いのは水面の硬さではありません。怖いのは自分が運転しているジェットスキー本体です。車でいえば、シートベルトなしで急ブレーキをかけたり衝突したりしたときと同じ。体が前に吹っ飛んでフロントガラスに激突するあの怖さです。実際にジェットスキーで大怪我する事故は少なからずありまして、そのほとんどはこれによるものです。
それに比べサーフィンは実に安全なスポーツです。しかし、油断をしていると大怪我をすることだってあります。他人との衝突事故だけではありません。インサイドの浅瀬でパーリングして首の骨を折ったりします。
- サーファーと薬物
- サーフィンには”快感”という言葉が付きものです。 しかし、その快感をもっと高める物、その延長線上にある物に手を出してはいけません。
- 最高のお手本が真近に
- サーフィンというスポーツは非常に特殊な環境にあります。最近サーフィンを始めたという初心者がトッププロと同じ場所で練習している実態がそうです。
- やわらの道
- 「とにかく海に入ること」というのがよくいるサーフィン指導者の言葉です。それだと柔術の先生と同じではありませんか。なにごとも合理性を追及することは大事です。
- サーフボード洗いますか
- 「サーフボードは水で洗っておかないと劣化の原因になる」と言う人もいます。私が水洗いするのを止めてから数年経ちますが、そのような傾向は今のところまったく見られません。
- サーフィンすると風邪をひかない
- 体温が一度下がると免疫力は三〇%も低下するといいますから事態は深刻です。実は私は若いころ、平熱が35度台という低体温だったのです。
- サーフィンが五輪種目になったら
- どうしてドーピングを黙認するのか疑問に思われるでしょう。なぜなら、それがショー・ビジネスだからです。
- この世で最も感動的な遊び
- 別荘の敷地にはプライベートビーチまである。しかし、サーフィンできそうな気配は全くありませんでした。私たちにとって、それは「死んでるビーチ」だったのです。
- 自分のサーフィンは見えない
- サーフィンの世界はとてもすばらしく、とても不合理なもの。1日でも早く、少しでも上手くなるしかありません。