バリ島

テイクオフ成功の法則



ハーフウェイ 〜 クタビーチ

 

バリはレギャンビーチ近くのホテル。ビーチまでは歩いて5分、周囲にはヒンドゥー教(たぶん)のこういった寺院があったりして雰囲気を盛り上げています。レギャンビーチはバリで最も有名なクタビーチのちょっと北に位置していて、クタビーチよりもワンサイズ大きな波がたちます。

 

 

 

 

 

これがウワサの300メートルダンパー。写真ではきれいなブレイクに見えますが、実際には一瞬でクローズしてしまいます。レギャンは潮が引いているときはぜんぜんダメで、満ちていてもコンディションが整う日は少ないようです。

 

 

というわけで、みんなクタビーチに行くんですね。クタビーチにもいくつかポイントがあって、メインはハーフウェイというポイントです。JPSAのロングボード大会が来週予定されていたりして、コンスタントにいい波がたちます。

 

 

 

 

 

クタビーチは夕日がとっても綺麗なので、サンセットに合わせてやってくるサーファーが多いです。今日もこんなかんじでサンセットセッションが繰り広げられました。

 

 

 

 

 

常夏の島バリ、ビーチには日が沈むまでギャラリーもたくさんいて連日お祭りのようです。

ブラワビーチ 〜 レゴン・ケラトンホテル前

 

日本とバリの大きな違いは波の大きさだけではありません。バリが日本よりすばらしいところはサーフポイントがリゾート化されていることです。ここ(上の写真)はチャングーにあるブラワビーチというサーフポイントですが、まるで高級リゾート地みたいでした。

 

 

 

 

 

レゴン・ケラトンホテルがサーフポイントの目の前にあって、ホテルの庭から波とサーフィンが一望できます。つまり、このサーフポイントはこのホテルのプライベートポイントなのです。ですがホテルの宿泊客でなくても自由に入れます。

 

 

 

 

 

サーフィンのあとはプール。とても贅沢な気分を味わえます。料金は500円でした。

 

 

 

 

 

見たかんじではとっても高そうなホテルですが、1泊の料金は約5000円とのこと。バリのホテルはピンからキリまであって高いのは5万円とかですからランク的には最底ランクなんですよね。周囲には何にもありませんが、サーファーには超魅力的です。私も次回はここに泊まりたいと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かんじんの波はどうかというと、こんな波。サイズは肩〜頭半。これでも波は小さい方だそうですからサーフィンガイドに書いてある「ビギナー向け」という言葉は絶対にウソです。私はかろうじてセット3本くらい乗れましたが、テイクオフからかっ飛ぶようなパワーがあります。

クラマス 〜 バリ屈指のレギュラーブレイク

 

ご覧のとおりクラマスはまだ原生林に覆われた秘境の地といった感があります。今ではすっかりバリを代表するサーフポイントになりましたが、ここが発見されたのはほんの数年前のことだといいます。比類なき極上の波はその間ずっと人知れず割れ続けていたのです。もしかしたら他にもまだどこかに宝の波が潜んでいるのかもしれません。

 

 

 

 

 

ポイントの入り口にあるボロ屋。ここを境にして左側にクラマス、そして右側にヨコマスがあります。ヨコマスというのはクラマスの横にあるからだと思います。もちろん命名したのは日本人でしょうけど、バリニーズもそう呼んでいたのには笑ってしまいました。

 

 

 

 

 

JPSAの大会会場。旗の向きでわかるとおり完全なオンショアです。しかもかなり強い風でして、普通のポイントなら波がグシャグシャでノーサーフといったところでしょう。

 

 

 

 

 

ところがクラマスは違います。さすがクラマスでして、強いオンショアの風をくらっても一つのピーク(定位置)でしっかり割れていました。一見してビーチですが海に入ると大きな石だらけ。リーフというよりロックといったポイントなのです。

 

 

余談ですが、この大会を観戦しているギャラリーは出場選手とスタッフだけでした。あとはバリニーズがけっこうな数いるのですが、聞いたら全員サーフガイドとのこと。選手たちもサーフガイドを雇っているのですね。ASPの大会だと地元のファンでいっぱいになるのに...です。

ウルワツ 〜 バリを代表するグーフィーブレイク

 

バリ最高峰の波といえば、そうですウルワツです。ウルワツを知らずしてバリを語るなかれ...ここのグーフィーブレイクをメイクした者だけが本物のサーファーとして認められます。

 

 

上の写真はウルワツにエントリーする洞窟ですが、大潮で波のサイズが上がったときは完全に水没してしまいます。それを知らずに洞窟からパドルアウトしてしまうと戻ってきたら何もないということになります。

 

 

 

洞窟まではひたすらこの階段を下りていきます。いったいどれくらい下りていくのでしょう。上から見たかんじでは300メートルくらいありそうです。

 

 

 

 

階段の途中にはボロいサーフショップが無数にあって、怖そうな従業員たちは一日中リラックスタイムのようです。

 

 

 

 

なんとマッサージ屋さんまであります。スーパーチューブと格闘したあとは疲れた筋肉をほぐすんですね。サーファーにとって至福のひとときです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっと洞窟が見えてきました。しかし最後の階段はけっこう怖いです。よくもまあこんなスリリングな階段をここに作ったもんだと関心します。

 

 

 

 

潮が引くと洞窟の周りにはラグーンができます。たくさんの観光客が泳いでいました。

 

 

 

 

浅いサンゴ礁の上をそろそろと歩いて沖に向かいます。てっとり早くインサイドの波に乗ってしまうとサンゴにやられて無数の傷を負ってしまいます。私がそうです。右腕から肩にかけて引っかき傷ができました。

 

 

 

 

この日はアウトサイドが二つありましたが、手前の方のブレイクでもこんなチューブライディングがありました。

レンボガン島 〜 サンゴ礁の楽園

 

レンボガン島のレサレーションはサイズが上がると非常に危険なポイントとして知られていますが、このサイズなら特に怖い思いはしなくてすみます。レンボガン島はバリ島の南東に位置する小さな島で、船に乗って約1時間で到着します。バリ島のサーフポイントはどこもかしこも満員御礼状態ですが、この離れ小島はいくぶん混雑から開放されています。

 

 

 

 

 

船はサヌールからでいます。このサヌールもバリでは有名なシャローリーフのサーフポイントです。

 

 

 

 

 

ここがレンボガンの港。スピードボートなら15分くらいで着いてしまいます。

 

 

 

 

 

ポイントへは小型のボートで向かいます。チャーター代は約5000円とけっこう高いです。オージー(オーストラリア人)も同じ金額払ってるのか気になります。

 

 

 

 

 

ポイントに着いたらサーフボードで海に飛び込みます。見てください、この海の透明度を。下に広がるサンゴ礁がとても美しくて感動します。

 

 

 

 

 

ロスメン(安宿)の目の前が海。レンボガンの洛陽を眺めながらの夕食は最高です。

 

 

 

 

 

暗くなるまで水浴びしていた子供たち。ここで暮らしている人たちには緊迫する世界情勢などまるで関係ないかのようです。

日本人サーファーにとってのバリ

 

バリはクタビーチに始まりクタビーチに終わる。これが私が出した答えです。この動画はインサイドの小さな波を撮ったものですが、こういう初心者向きの波がそこらじゅうにありますので1日をここで過ごせば数え切れないほどの波に乗って思う存分サーフィンの練習ができます。

 

 

インサイドでこんなに長いライディングができてしまうなんて、日本のビーチではまずありえないことでしょう。昔はあったのだと思います。しかし日本全国で砂浜が小さくなり、手前がドン深の地形になってしまってはテイクオフして数回のアップスが関の山です。

 

 

 

 

そしてこれがセットの波。クタビーチでは平均的なサイズだと思います。ほとんど毎日こんな波がブレイクしていて上級者でもじゅうぶん楽しめています。バリは南風が吹くとどこのポイントもオンショアでジャンクになりますが、クタのハーフウェイだけは美しいブレイクを維持します。海岸線の向きと完璧な遠浅の地形が生み出すマジックです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のバリ島へのサーフトリップで取得した極秘情報、そして私なりの観点から「バリに行ってサーフィンが上手くなる方法」をEブックにまとめました。もちろんサーフィン初心者にとって役にたつ内容になっています。

 

サーフィン初心者脱出プログラム、またはミスターテイクオフ本体を購入いただいた方に無料で差し上げます。

 

 

このEブックの主な内容は

 

1.バリ島にできるだけ安い予算で行く方法

 

 バリは物価が安いことで知られており、日本人にとって老後の安住の地の有力候補です。しかしながら、実際にはぜんぜんそんなことはありません。正確には「安い生活をすることが可能」と言うべきで、ちょっと贅沢なものを求めると日本より高くつきます。日本なら800円くらいのミックスピザが1500円もしたのには驚きました。バリで食事や買い物をするときに注意すべきことを書いています。

 

 

2.サーフガイドの選び方

 

 サーフガイドを適当に選ぶと、せっかくのバリ旅行が台無しになってしまいます。サーフガイドにはピンからキリまであって、それはけっしてガイドの料金だけでは判断できません。最高のポイントで数多くの波に乗るためのサーフガイド選びについて書いています。

 

 

3.サーフポイントの選び方

 

 サーフポイント選びはとても重要です。サーフィン初心者だからといって、クタビーチばかりとはかぎりません。バリの波はどこも大きいですが、サーフィン初心者にとって安心してチャレンジできるポイントを紹介します。サーフィン雑誌やガイド本にはけっして載っていない内容です。

 

 

4.ホテルの選び方

 

 ホテル選びもまた重要。宿泊する場所は人それぞれでニーズがけっこう異なるもので、バリは日本以上にバリエーションが様々です。どんな人にどんなホテルがお勧めなのかを書いています。

 

 

5.バリでサーフィン上達するために

 

 わざわざバリまで行くのですから絶対に上達して帰ってきたいものです。バリではどんなことに気をつけてサーフィンしたらいいかについて書いています。

バリ島に迫る危機

美しいロケーション、そして文句のつけようのない波。いろんなポイントを周りましたがどこもすばらしく、「この島に移住したい」と思わせるにはじゅうぶんすぎたのです。しかし...

 

 

 

 

 

 

 

この島は病気に例えれば末期がん状態になっているというニュース(フランスTF1)で見ました。この島の住民約400万人に対し、年間に訪れる観光客の数は600万人を超えるといわれます。景気はそれで潤っているものの、行政はやるべきことをやっていません。

 

 

それはゴミ処理です。観光客が向かう場所は一見してキレイですが、そうでない場所はどこもかしこもゴミの山。昔からバリの人はゴミを山や川に捨てる習慣があるそうです。それが今でも普通に行われていて、問題は昔と違って自然に帰化しにくいゴミ(プラスティックやビニールなど)が増えていること。

 

 

汚水処理は観光客の分まで間に合わず、これまた垂れ流し。観光客の目につかないビーチは茶色く染まり、悪臭を放っているとか。ハエが大量発生しているので、疫病がいつ蔓延するかは時間の問題だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

サーファーでなくとも定年後の隠居生活のために移住する人もいる夢の島。今この状況において、バリ島移住を考えたり行動したりしている人たちは、はたしてこの現状を知っているのでしょうか。私もその一人でしたが、この事実を知ってしまったいじょう、即刻却下するしかありません。

 

 

バリ島のサーフトリップは太鼓判でお勧めします。きっとサーフィンが変わります。しかし、けっして移住する場所ではありません。

 

バリ島クラマスが世界の表舞台となる日


2013年のASPワールドツアー全10戦が発表されています。これを見て、「おっ!」と驚いた人が多いことでしょう。それもそのはず、あのバリ島クラマスがエントリーされていたからです。

 

バリ島のクラマスはマシンブレイク(ウェーブプールのような波)が立つことで今では世界的に有名ですが、ポイントが発見されたのは10年ほど前なので...
と、その前に今日もポチッとお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

クラマスがASPのワールドツアーにエントリーするのは初めてのことだそうで、これを契機にますますサーフポイントとしての人気が高まることでしょう。テイクオフは極めて狭いエリアでしかできないので、波の争奪戦はハワイのパイプラインを凌ぐほどになるのではないでしょうか。

 

 

大会の開催は第5戦の6月18日からですので、季節的には乾季(風向きが合わないので波が悪い)になります。どうせやるなら波の良い雨季がいいので、初戦(3月2日〜)がよかったように思います。日本のプロシリーズ(JPSA)はここ数年クラマスを開催地にしていますが、4月(季節の変わり目)なので波は良かったり悪かったりです。

 

 

 

 

 

 

 

これは2008年にバリ島のバダンパダンで行われたWCT(現ASPワールドツアー)の模様。あれから5年ぶりとなる世界大会に向けて、地元バリ島はお祭り騒ぎになっているのでしょうね。それでなくても毎日がお祭り騒ぎなのですが。

眠らないサーフポイント

 

ASPワールドツアー(WCT)の第4戦、フィジー大会はケリー・スレーターの文句無しの優勝で幕を閉じました。この大興奮も冷めやらぬ中、来週には第5戦となるバリ島のクラマス大会がいよいよ開幕します。

 

上の動画はそのクラマスでのナイトサーフィン。世界で唯一のバブル地帯といわれるだけあって、こんな贅沢なこと始めたんですね。夜中にサーフィンできたら...

 

 

 

 

 

 

どんなに混雑しているサーフポイントでも夜中は誰もいません。つまり、その極上の波は人知れずブレイクし続けているわけです。もし暗闇でも見える能力があったらな〜なんて誰でも一度は考えたことあるはずです。

 

 

陸上からの照明で海を照らしてのサーフィンはナイキなどの大手メーカーが数日限定のイベントとしてやったことありますが、このクラマスのはどうやら一般の営業として行うようです。この動画でミック・ファニングがサインしているのは入水者チェック用紙だと思います。おそらく、万が一の事故が発生しても保証しませんみたいなことが書いてあるのでしょう。

 

 

 



コンテンツ
ジェフリーズベイ(南ア)
理想的な大きなウネリと理想的な海岸線。サーフポイントは南と北に分かれており、この写真にあるメインビーチは初心者でもじゅうぶん楽しめるという能書きがついています。
チカマ(南米ペルー沖)
サーフィン初心者、初級者が短期間でみるみる上達するサーフィンの極意をここに公開いたします。誰も言わない、誰も書かないサーフィンの理論は必見です。
チョープー(タヒチ)
世界で最も危険なサーフポイントといわれるチョープー。命知らずの猛者(もさ)たちが死闘を繰り広げる究極の舞台。ゴーギャン礼拝を兼ねて、行ってみたいです。
ポロロッカ(アマゾン)
田中樹プロがライディング時間の記録に挑戦。波に乗っている時間への挑戦なのに、それを忘れてトリッキーな技に果敢にチャレンジしていました。
ホノルアベイ(マウイ島)
ホノルアベイにヒットした伝説の波に乗る御大マーク・リチャーズ。どこまでも延々とライディングするのですが、その彼をカメラがこれまた延々と撮り続けるのです。
ニアス島(インドネシア)
カットバックで切り返していけば、どこまでも乗っていける波。ロケーションも最高ですので、バリ島の次はニアス島で決まりですね。
UAE(アラブ首長国連邦)
UAE(アラブ首長国連邦)にウェーブプールができました。場所はドバイの近くにあるアルアインというところ。
韓国チェジュ島
韓国のサーフィンの歴史はまだ浅く、ムラサキスポーツはこれを機会に韓国でのサーフィン用品のシェアを拡大していくことでしょう。
南米チリ(アリーカ)
アリーカは最も北側(赤道寄り)にあって、比較的温暖な地域です。一方で国の中央から南のポイントは南極に近いため、その水温の低さは想像を絶するとか。
ワイキキビーチパーク
ワイキキビーチの最南端、動物園近くにあるクヒオパークには埠頭のように海へ突き出た見晴台がありました。
ダイヤモンドヘッド
ダイヤモンドヘッドの波はノースショアに比べると、とてもメローで優しい波です。もしハワイで本格的にサーフィンを始めるのであれば、ワイキキではなくてダイヤモンドヘッドをお勧めします。
バンザイ・パイプライン
パイプラインは世界で最も難しい波であり、かつ危険です。それは海底がこのようになっていて、この穴にハマって溺死することもあるからです。

 
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