女子のパーフェクト10
ベルズビーチ大会(女子R1)でカリッサ・ムーアがいきなりパーフェクト10を叩きだし、ロケットスタートです。上はその満点ライディングなのですが...
「これで10点満点ですか?」と思った方は多いのではないでしょうか。カリッサのこういったライディング映像はネット上に溢れているし、女子のレベルが全体的に上がっている現状としては特に優れたものには見えないはずです。しかし、このライディングは間違いなく彼女がベルズビーチで出したパーフェクト10なのです。
実はこういった現象はサーフィン大会でよく起こるのであって、他の採点競技ではほとんどないことです。これはサーフィン競技というものが完全に自然相手だから。なので、採点は相対的に行われるのです。
もちろん男子と女子では採点基準が違うので、男子選手が今回のカリッサと同じ演技をしても満点にはならないでしょう。あくまで今日のベルズビーチで女子の最高演技として、カリッサのライディングは認定されたということです。
これは私たちレベルのサーフィン大会やNSAサーフィン検定でも同じことです。大会のレベル、そのときの波の状況、男子と女子、それぞれを相対的に判断して採点は行われます。
男子のパーフェクト10
ベルズビーチ大会は男子のR1がスタートしました。昨日は女子のR1で満点ライドが出ましたが、この小波にもかかわらず男子でも満点に近い点数がさっそく出ています。やっぱりケリー・スレーターでして...
カリッサ・ムーアが出した10点満点ライドと比較してみてください。これが現状における女子と男子の違いというわけです。いくら女子のレベルが上がったとはいえ、見比べるとその差は歴然です。絶対的スピードの違い、スプレー量の違い、などなど。何もかもが違います。
サーフィンは身体能力がそのまま演技に反映されますので、女子が男子のレベルに到達することは永遠にないでしょう。それでもここまで女子のレベルが上がってきたことは驚異的な出来事なのですが。
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