サーフィン離岸流

テイクオフ成功の法則



サーフィンでは離岸流に注意!

 

「北海道の湘南」と称される浜厚真(はまあつま)ポイントです。ご覧のとおり、見るからにビギナーにも優しい波がブレイクしています。しかし、その浜厚真ポイントで先日、一人の女性サーファーが沖に6キロも流されるという事故が発生しました。

 

 

 

浜厚真ポイントがある道南には、こんなかんじでウネリが入ってくると思われます。ということは、浜に対してかなり横方向からのウネリになりますので間違いなく横向きのカレントが発生します。

 

 

 

これはポイントの拡大図ですが、すぐそばに漁港を守るための大きな堤防が築かれています。おそらく、これがクセモノです。これによって横方向のカレントが、オレンジで示した矢印のように沖に向かうカレントになるのです。

 

 

 

このような地形を予め把握しておくと、万が一のときには漁港の方にパドリングして漁港に入ってしまえばよいことがわかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の事故では沖に6キロも流されたということですが、普通はそんなに沖まで流されることはありせん。この動画は着色した液体を離岸流が発生する場所に流して上空から観察したものです。あるていどまで沖まで流れたら、そのへんで滞留しています。

 

 

とにかく、パニックにならないことが大事です。沖に流されても、そのままどんどん陸地から離れていくわけではないからです。そして、初心者サーファーは夏でもウエットスーツを必ず着用しましょう。体温低下が最も危険だからです。

沖に流されるサーフポイントの地形

 

オーストラリアのBulli ビーチで波に乗るサーファー。先日、ここでサーフィンしていた日本人男性が沖に流されて遭難しました。一晩を海上ですごすことになった男性は偶然にも外洋を航行していた輸送船に救助され無事だったそうです。

 

 

 

 

 

Bulli ビーチはシドニー近郊にあるサーフポイントでして、アクセスが容易なので外国人にも人気がある場所です。

 

 

 

 

上から見ると、波のあるエリアと波のないエリアがよくわかります。波のないエリアは水深が深い場所なので、波で打ち寄せた海水がここから沖に逃げ出ていきます。つまり、波が大きくなればなるほどこの場所に発生する沖に向かうカレントは強くなります。

 

沖へのカレントにはまってしまった場合には、波のあるエリアまで横にパドリングしなければいけません。これはサーフィンで遭難しないための鉄則なのですが、体力のないビギナーには「そんなことを言われても...」というのが本音です。

 

 

 

 

このような遭難事例を見てしまうと、サーフィンは怖いと思ってしまいます。ただ、このように沖に流されて帰ってこれなくなることはめったに起きません。特に私たちがサーフィンするビーチブレイクの場合、カレントは横に流れるのが普通だからです。このBulli ビーチは波が立つところはリーフなのだと思います。



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