プッシュアップ・ホバリング
2011年WTニューヨーク大会のラウンド1、ケリー・スレーターが出たヒートです。波のサイズは腰腹ですので、私たちにとって非常に参考になります。ここでまず観察していただきたいのは、ケリーのテイクオフです。サーフィンはテイクオフから始まるわけですが、テイクオフの動作も大きく4つのステップに分けることができます。サーフィン初心者がその”初心者”を脱出できたかどうかの判断ポイントは、そのステップ2にあります。
テイクオフのステップ2は...プッシュアップ・ホバリング。足ではなくて腕でボードの上に立っている状態ですが、これができればテイクオフはほぼ完成しています。ビギナーにとって、いきなりステップ4を目指すとテイクオフはかなり難しいアクションです。まずはこのステップ2のクリアを目指すと段階的にテイクオフをマスターできます。また中級者であってもプッシュアップ・ホバリングができていない人がいますので、この機会に自分のテイクオフを見直してみてください。成功率が格段に上がること間違いなしです。
ミスターテイクオフで室内練習するKさん(埼玉県)です。
こちらはミスターテイクオフの試乗に来てくださったSさん(長崎県)。わかるでしょうか両者の違いが。Sさんはサーフィン経験がまだ3回しかないのですが、すでに完璧なアクションです。このようにすぐにできる人は稀ですが、毎日練習することで必ずマスターできます。
そしてこれがケリーのテイクオフ。足で立つ前に腕で立っているのがわかりますね。
↑これがKさん。
↑これがSさん
↑これがケリー・スレーター
プッシュアップ・ホバリングの詳細はサーフィン初心者脱出プログラム、またはミスターテイクオフ専用Eブックに書かれています。
- ホバリングの定義
- ホバリングとは基本的には「ボードが自力走行を始めて両手がパドリングから解放された状態」ですが、もう一歩進めて「両手をボードの上に置いた状態」というのが実用的な意味になります。
- ホバリングの重要性
- テイクオフに関しては飛ばしてはならないステップがあります。それを飛ばすからテイクオフできない...波に乗れないと言った方が正確。それがホバリング。
- スープライディングで上達する
- マサさん(東京都 32歳)にスープライディングの仕方を指導させていただきました。これはプッシュアップ・ホバリングの基礎練習です。
- 横方向へのテイクオフ
- なぜ真横にパドリングできるのか。テイクオフ前とテイクオフ後で変わっている点は、ライダーが腹ばいになっているか、立っているかの違いです。
- テイクオフは遅くてもOK
- コッシーさんのテイクオフ動作はゆっくりなのですが、そのスローアクションは全くハンディになってなかったのです。しっかりと波をキャッチし、波の中腹でホバリング。
- バランスボードでホバリング練習
- 「とにかく立てばいい」ではなく、サーフィンの奥深さを感じながら練習してみてください。ミスターテイクオフを使えばそれができます。
- ボードをフラットに保つ
- 波の角度に合わせようとしてはいけません。特にビギナーはそうなのですが、その意識があるからパーリングするのです。あくまでもサーフボードはフラット。
- 最初に鍛えるべきは背筋
- これまでも記事に書いているように、サーフィン初心者や初級者がパドル筋強化のために水泳やチューブ引きをやるのは逆効果です。