サーフィンテイクオフ

テイクオフ成功の法則



バランスボードでホバリングの練習

 

辰二さん(秋田県)からミスターテイクオフの動画が送られてきました。このように連続してテイクオフのアクションをすることでサーフィンに必要な基礎体力(腹筋、背筋、腕、足、バランス感覚、etc...)が養われていきます。10分あれば、これを5セットくらいできますね。

 

 

後ろからの撮影なので顔の向きや視線が確認できませんが、だいたい上手くいっています。問題は...

 

 

ホバリングを意識していないこと。「テイクオフはサーフィンで最も難しいテクニック」というのは私のサーフィン理論の中核ですが、ホバリングというステップを踏むことで実現可能性がぐっと高まります。「とにかくボードの上に立てばいい」というのはサーフィンではないのです。

 

 

 

これは昨年紹介した波平さん(東京都)のマンツーマンレッスン風景です。ショートボード専用のミスターテイクオフ(Evoシリーズ)ではホバリングの態勢に入るところから練習できます。フロントブロックでシーソーのようにバランスをとりましょう。背筋の持久力が上がってくると腹ばいになる位置がノーズ寄りになっていき、上体の角度を調整することで重心バランスを自在にコントロールできるようになっていきます。

 

 

波に押されてサーフボードが自力で走り出すとき、サーフボードの角度は微妙にノーズ下がりになっています。つまり、ホバリングの態勢に入るためにはその状態をキープしなければいけません。ノーズが上がってしまうのは論外ですが、ノーズが下がりすぎてもいけません。波が切り立ったとき、その斜面の角度にボードを合わせてしまうことがパーリングやノーズダイビングの原因なのですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

辰二さん、おわかりになったでしょうか。「とにかく立てばいい」ではなく、サーフィンの奥深さを感じながら練習してみてください。ミスターテイクオフを使えばそれができます。また動画を撮って送ってください。お待ちしています。

 



コンテンツ
ホバリングの定義
ホバリングとは基本的には「ボードが自力走行を始めて両手がパドリングから解放された状態」ですが、もう一歩進めて「両手をボードの上に置いた状態」というのが実用的な意味になります。
ホバリングの重要性
テイクオフに関しては飛ばしてはならないステップがあります。それを飛ばすからテイクオフできない...波に乗れないと言った方が正確。それがホバリング。
プッシュアップ・ホバリング
テイクオフのステップ2は...プッシュアップ・ホバリング。足ではなくて腕でボードの上に立っている状態ですが、これができればテイクオフはほぼ完成しています。
スープライディングで上達する
マサさん(東京都 32歳)にスープライディングの仕方を指導させていただきました。これはプッシュアップ・ホバリングの基礎練習です。
横方向へのテイクオフ
なぜ真横にパドリングできるのか。テイクオフ前とテイクオフ後で変わっている点は、ライダーが腹ばいになっているか、立っているかの違いです。
テイクオフは遅くてもOK
コッシーさんのテイクオフ動作はゆっくりなのですが、そのスローアクションは全くハンディになってなかったのです。しっかりと波をキャッチし、波の中腹でホバリング。
ボードをフラットに保つ
波の角度に合わせようとしてはいけません。特にビギナーはそうなのですが、その意識があるからパーリングするのです。あくまでもサーフボードはフラット。
最初に鍛えるべきは背筋
これまでも記事に書いているように、サーフィン初心者や初級者がパドル筋強化のために水泳やチューブ引きをやるのは逆効果です。

 
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