確実なテイクオフのために
もし片腕を無くしていなかったら今ごろWCTの大舞台で大暴れしていたかもしれないベサミー・ハミルトン。先日パイプラインで開催されたWQS1スターでの優勝は彼女の20年ちかいサーフィン人生の中で初のことです。その場にいた者全員が涙したといいますが...
SQ1
SQ2
SQ3
SQ4
上はべサミーの片腕テイクオフのシークエンス。彼女が話題になるたび私が注目するのは、どうやってテイクオフしているかです。一般サーファーにとってテイクオフが最初の鬼門であり、もちろん両腕で挑んでいるにもかかわらず毎回ひどい目に遭うわけです。それがもし片腕で立てといわれた日には「じゃ、やめますわ」と言うしかないですね。
ポイントは2個所あります。一つ目はSQ2でして、あらためてこの形の重要性を感じます(片腕なのでノーズ過重がじゅうぶんできないためノーズが上がってしまっていますが、すかさず前足を出して失速を回避しています)。ここで言う「この形」については下の動画の28秒あたりが参考になりますので見てください。
2つ目はSQ4です。前足が確実にクリティカルポジションに来るまで手をボードから離していません。つまり、手が前足をリードしているのです。サーフィン初心者はボードに飛び乗ってしまいますが、それというのは前足を置く前に両手をボードを離してしまっている状態です。それだとテイクオフが一か八かになって安定しません。
コンテンツ
- お尻から落ちる
- ビギナーを卒業したサーファーは絶対に尻から落ちることはないらしいのですが、たしかにそうですよね。お尻から落ちる原因についてもついでに解説しておきます。
- トッププロも使うテイクオフの小技
- 特に掘れた波のときは両手の位置関係がこうなっていまして、テイクオフと同時に横に走る小技的なテクニックなのです。
- ビギナーがデカ波にテイクオフするために
- 、初心者やビギナーが頭以上のデカ波にチャレンジするときのポイントを教えましょう。これさえ知っておけば、海に入ってパニックになることはありません。
- レギュラー方向か、グーフィー方向か
- 彼はグーフィー(向かって右方向)に行きました。なぜでしょう。それはグーフィーの方が距離を長く乗れるから。こういうふうに、普通とは逆方向にテイクオフすることを...
- 体が柔らかい人のテイクオフ優越
- このレッスン動画で解説したように、体が柔らかくてパドリングの上体角度が大きい人はパドリングだけでなく、テイクオフも有利です。
- 走る方向を決めるタイミング
- レギュラ−方向に走るかグ−フィ−方向に走るかの判断は、いつどのようにされていますでしょうか。
- 少ないパドリングでテイクオフ?
- 上手い人を見てると、少ないパドリングで、なんともあっさりと取っていきますが、私は、やはりパドルによるスピードが足りないのでしょうか。
- 波に追いつくためのテイクオフ
- サーフィンはパドリングで背中をどれだけ大きく反らせることができるかが決め手となるのですが、それはテイクオフの成否に最も現れます。