カットバックの原理と技術
前足加重と後ろ足加重を臨機応変に切り替えながら波を最後まで乗りきる(メイクする)のがサーフィン。市販のハウツー本やDVDではとかく前足加重だけが重要視されますが、後ろ足加重も同じように重要です。カットバックなどの高度な技に関しては、ほとんど後ろ足がポイントなのですから。
カットバックについてはこれまでに多くの解説がされてきました。しかしながら、その本質を語ったものはなかったと私は思っています。それはとても単純なことであって、けっして何ページも裂くような難しいことではないにもかかわらず。
ポイントはサーフボードのテールであり、すなわち後ろ足です。イメージとしては後ろ足の真上に上半身が乗っているかんじ。要するに、頭のてっぺんから後ろ足にかけて1本の軸を作るのです。この軸はサーフボードのテールに直結していて、軸を回すとボードも動く...そういうことです。まずはこの感覚を徹底させることから始めましょう。
この感覚なしに一般のセオリーを試してもあまり上手くいきません。
コンテンツ
- カットバックを入れる場所
- 岸から見ていれば、「そこでカットバックだ」と言えるのですが、実際にその波に乗っているサーファーには判断がすごく難しいものです。
- 3ステップでやってみる
- ボトムターンは技の発射台という記事を以前に書きましたが、カットバックもその例外ではありません。
- カットバック技術の真相
- カリッサ・ムーアとサリー・フィッツギボンを特集した動画はカットバックを分析する上でとても貴重な資料となっています。
- 技のコンビネーション(CRE)
- カットバックしたあと、バックサイドに向けたボードをすぐさま返す。プロのサーフィンを注意深く見ている人は知っていると思いますが、このコンビネーションはサーフィンの定石(セオリー)です。
- カットバックに入るタイミング
- 勇気を出してカットバックしましょう。目の前の波の状態をよく観察し、今すぐ崩れてこなそうだったら「とりあえずカットバック」してみてください。
- サーフィンの技は後ろ足が決め手!
- サーフィンのあらゆる技は後ろ足の踏みこみ(キック)が決め手です。サーフィン初級者がなぜボードを動かせないかといえば、ズバリ!後ろ足をほとんど使っていないからです。
- 張ってこない波
- サンセットの波は壁を作りません。波のピークを頂点としてキレイな三角形なので、ちょっと走るとすぐにカットバックでパワーゾーンに戻らないといけません。
- フェイキーのようなカットバック
- サーフボードがバック(後進)しているように見えてしまいます。それが「不思議な感覚」を生んでいるのです。スケートボードでいうフェイキーですね。
- カットバックをスケボーで習得
- できればスケートパークでこのようなセクションを使うのがベストなのです。逆にいえば、このような練習で腕を磨けば海でもすぐにカットバックができるようになります。