バックサイドのリッピング
これはカリッサ・ムーア(ハワイ)のバックサイドのリッピング。彼女のマニューバーは基本に忠実であり、私たちにとって本当に参考になります。カリッサは現ASP女子をリードする選手なので、そういう意味では女子サーフィンの技術はまだまだ常識の範囲内にあるといえます。しかし、中には...
こちらは同じくマリア・マニュエル(ハワイ)のバックサイドのリッピングです。カリッサの演技と比べて、その違いがおわかりでしょうか。アリアの方が明らかにアグレッシブですよね。
この動きというのは、ほとんど男子なんです。初めて見たとき、ついに女子もここまで来たかとショックを受けたものです。こういうのって男子にしかできないと思っていましたから。ボトムから波のトップを狙うときに両手を大きく広げていますね。これ、誰かの姿と重なります。そう、キング・ケリー(ケリー・スレーター)です。もしかしたら、マリアはケリーをトレースしているのかもしれません。
女子の進化は止まりません。男子はけっして立ち止まっているわけではないのに、そのレベルにどんどん迫っている。もちろんこれは世界の話であって、日本人プロがますます置いてけぼりにされていることを意味しています。
コンテンツ
- 体の軸とテールの蹴り
- ボードをクルっと回すには、ボードと体の軸を常に垂直に保つこと。テールを蹴る動作の反動で上体が動いてしまいます。
- バックサイドはGを意識する
- Gはどうやって生み出されるのかを考えてみてください。それはスピードです。要は自分のスピードに合ったサーフィンをすることが大事なのです。
- ステップバック
- クイックなカットバックをするとき、リップにアプローチするとき、スタンスは広くなります。逆に波のトップから降りるとき、ボードを加速するときにはスタンスは狭くなります。
- トップアプローチの秘訣
- 上級者は無意識に、本能にまかせてやっていること。しかし、そこには間違いなく定石があります。これを外したらダメ、という定石です。
- クローズド・セクションでの技
- ローラーコースターを見栄えのする形でまとめるのは超難しいのです。というのは、スープに乗り上げてしまうとボードが失速してしまって高く上がれないからです。
- JPSA女子のトップアクション
- 上体をかぶせながらのトップアクションというのはサーフィン特有です。一般的にスケートボードではそれをしません。
- 世界レベルをマネしてはいけない
- サーフィンのイメージ的には絶対にデーンなので、デーンのようなアクションをマネしてやってしまいがちです。しかし、それが大きな落とし穴です。そのイメージをもったまま練習してもぜんぜん上手くいきません。
- 垂直リッピングと後ろ足の蹴り
- 垂直リッピングのためにはそれ以外の最後の一押しが必用です。それは後ろ足の蹴り。
- バックハンドの方がリップは簡単?
- バックサイドの難しいのはリップ以前です。つまり、波のトップに上がるテクニック。