日本人プロサーファー

テイクオフ成功の法則



堀口真平

 

アメリカ、いや世界で最も古く、そして権威あるサーフィン雑誌「Surfer」に見開きで掲載された写真。場所はパイプライン、乗っているのは日本人プロサーファーの堀口真平(和歌山県1982年生)です。これは私の勝手な想像ですが...

 

 

 

 

日本人で最も稼いでいるプロサーファーはこの堀口真平だと思います。ここで言う「稼いでいる」というのはサーフィンをすることによって収入を得ているという意味であって、ショップ経営やグッズ販売といった事業によるものではありません。よく言われることですが、サーフィンだけで生計を立てているプロサーファーは日本人ではわずかに数えるほどしかいません。その中においてこの堀口真平はダントツではないでしょうか。

 

 

 

JPSAに正式登録されている堀口真平プロですが、JPSAの試合に出たという記録を見つけることができません。プロテスト合格は彼が高校生のときだそうで、たぶんですがそれっきりJPSAの試合には出場していないのでしょう。彼の競技人生で最も輝かしいのは2003年に出場したハワイ、サンセットビーチで開催されたXCELプロというASPスターイベント。これで7位になったそうです。しかしそれ以後コンペティションの舞台で目立った活躍はなく、ロブ・マチャドがそうであるように、アイドルサーファー路線で目立っています。

 

 

 

メインスポンサーはロックダンス(サーフボード)とビラボン(ウエットスーツ)。いずれも日本と海外を代表するビッグスポンサーであり、この2つだけで少なくとも年間1000万円を下らない契約金をもらっているはずです。今はサーフィンの試合には全く出ていない(はず)なのに、どうしてそれほどの報酬を受け取れるのか。その答は、ズバリ彼のルックスです。そもそもサーフィン、そしてサーファーはカッコよくてナンボのもの。カッコいいサーファーは試合で稼がなくても取材で稼げるのです。ちなみに、かなり古いですが以下は2007年の映像収録スケジュール。

 

 2月    ハワイ
 3月    オーストラリア
 4月、5月 タヒチ
 6月    モルジブ
 7月    メキシコ
 8月、9月 沖縄
10月    カナリーアイランド
11月    ハワイ

 

 

 

YOUTUBEにも堀口真平プロのたくさんの動画がアップされています。これはハワイ、バックドア。最も深い位置からのテイクオフはフリーフォール。ほとんど神の域ですね。試合では勝てないにしろ彼のサーフィンは本物であり見る者を唸らせます。本物のサーフィンにプラスしてイケメンであることが希少価値のあることでして、それが賞金以外で多くのマネーを生むのです。

 

 

 

 

 

 

 

こちらは堀口真平プロの父親、堀口鉉気さん。還暦を迎えた今でもハワイや地元和歌山の大波に乗っているそうです。鉉気さんは言ってみれば第1号の日本人サーファー世代でして、日本のサーフシーンを開拓していった人たちの一人です。「サーフィンに出会えたら、それでその人生はもう半分は成功なのよ」というのが座右の銘。



コンテンツ
久我孝男
糟谷修自と共にJPSAの二枚看板といわれたこの男。女の子人気ランキングでは糟谷に大きく水を空けられていたものの、その実績では遥かに糟谷を凌駕していました。
糟谷修自
糟谷修自は日本サーフィン界初の全国的アイドルとなったのです。当時は久我孝男と人気を2分していましたが、女の子が熱狂したのは当然この糟谷修自でした。
大野修聖
大野修聖、愛称は「マー」。日本人の実質的なナンバーワンであり、世界の最高峰(WCT)を目指して飽くなき戦いをしています。
関野聡
16歳でアマチュア大会を総なめにしており、2年後にプロトライアルに合格。1991年には念願だったJPSAグランドチャンピオンに輝きました
辻裕次郎
目標とするサーファーは誰かとの問いには、ジョンジョンとデーンと答えています。遊びのサーフィンの延長でWCTで勝ってしまうところがかっこいいのだとか。
村上舜
この前まで子供(グロム)だったのに、気が付けばこんなに立派になっていました。マニューバーの迫力が増したのは、体ががっしりしてきたからでしょう。
大原洋人
日本には二人の「洋人」がいてどちらも世界を精力的に周っています。二人そろってWCT入りを果たすことができれば最高です。
渡辺寛
寛プロは宮崎市出身で、今は日南市にあるサーフショップが運営する民宿を拠点に世界を飛びまわっています。
チームジャパン
サーフィンにもチームジャパンがあったのをご存じだったでしょうか。サーフィンのチームジャパンとは...
脇田貴之
脇田貴之プロはここ数年、連続でエディアイカウメモリアルに招待されています。パイプラインのエピックデイに他の誰も行けないピークから乗る脇田プロ。
塚本勇太
誰がマーの後を継ぐのか。それは大橋海人でもなく、大原洋人でもなく、仲村拓久未でもなく、塚本勇太のような予感がします。
仲村拓久未
仲村拓久未のサーフィンには安定感があり、世界の舞台でもほとんどの試合で一定の結果を出します。だから大きく順位を下げることはない、というのが彼の特徴
湯川正人
テレビ番組「テラスハウス」で一躍有名になってしまった湘南のプロサーファー、湯川正人。
安井拓海
これまでずっと拓久未プロばかりが目立っていたので、拓海プロはどちらかといえば影武者的な印象しかありませんでした。
新井洋人
サーフィンは見せるスポーツ。特にプロサーフィンはそうです。手足の長いサーファーは、技が大きく見えるので有利です。
カノア・イガラシ
子供だと思っていたのに、すっかり大きくなって...ついに来季WCTにクオリファイすることが確実となりました。
小林 桂
桂のサーフィンはほとんどWCTレベルだと思います。トップランキングの日本人プロ選手でも彼のサーフィンと比べられたら頭が下がります。
稲葉玲王
玲王はJPSA(日本プロサーフィン)のプロ資格を13歳で取得し、いまだにこの最年少記録は破られていません。
伊東李安流
伊東李安流(りある)君は宮崎で最も有名なキッズサーファー。私が始めて見たの10年前の彼がまだ4歳でして、やっと横に行けるようになったころでした。

 
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