波を取るための壮絶なる戦い
サリー・フィッツギボンズがローラ・エネバーをなぎ倒してゴーイングマイウェイしたシーン。同国(オーストラリア)なので遠慮がないとはいえ、共に美しい女性サーファーとして通っているだけに残念な気がしてなりません。マーガレットリバーの大会R3での出来事なのですが、いったい何があったのか...
こういうことなんですね。お互いビハインドのテイクオフをして、お互いに進路を譲らなかった。もしここでキレイに交差していたら何の問題もなかったし、二人とも高得点をマークしていたかもしれません。現実には二人はぶつかり、サリーがローラを投げ飛ばしてしまいました。すさまじい女の執念。絶対に勝ちたいという女の執念。
しかし、これがプロの世界なのです。それは女子も同じ。見た目は華やかでも過酷なまでに弱肉強食。普段は「いい人」でも試合では「悪人」にでもなる覚悟がないと勝てないといいます。
あのケリー・スレーターは普段は「とてもいい人」のようですが、試合になると「本当にずる賢い人」に変身します。先日のWT開幕戦ではそういったシーンがたくさん見られました。
コンテンツ
- WCTは何がすごいのか
- デスーザにはそれがありません。この澱み(よどみ)のない演技こそが世界レベルのサーフィンなのです。
- テイクオフ優先権
- 1本乗った選手がもう片方の選手が乗る前にブレイクポイントに戻れななかった場合にはプライオリティ争奪戦となってしまいます。
- 大会ごとに期待される演技がある
- WTの大会には各大会ごとに「期待される演技がある」ということです。最もわかりやすいのは最終戦であるパイプラインマスターズです。
- 優越感と屈辱のゼッケン
- 選手には背番号32がついているのですが、サーフィン大会でのゼッケンはジャージの色のはず。では、この背番号には何の意味があるのか...
- WCTの現場 〜 サーフィン審判員
- 審査員(ジャッジ)の手元にはデジタル機器があるものの、どうやら自分のつけた点数を入力してデータを送るだけのもののようです。
- プライオリティーとインターフェアランス
- 波のピークは両者の中間だったので、タティアナはライトに、そして自分にはプライオリティーはないけれどレフトに行けると判断しました。
- レッドブル、サーフチーム
- ご存じのとおり、レッドブルはサーフィンだけでなくあらゆる人気スポーツでスポンサーになっています。
- サーフィンのマイヨ・ジョーヌ
- そんな伝統あるマイヨ・ジョーヌのアイディアを、世界プロサーフィン連盟(ASP)が今年から採用しています。
- むちうち症になったビッグウェーバー
- 胸肩の波でも背中から落ちると衝撃で首を痛めることがありますが、こんな化け物のような波でやたれたら、普通の人間なら首の骨が折れて即死かもしれません。
- WCTサーファーの背番号
- ジョエル・パーキンソンがラウンド3に向かうところで、ジャージの背には81とあります。いったいこの番号、何だと思いますか。