腰を入れる基本姿勢

ご存じスペシューム光線のポーズ。かっこいいですね。では、これはどうでしょう。↓↓

変ですよね。かっこ悪いです。お尻が出てます。へっぴり腰です。
実はサーフィンも同じ。ビギナーサーファーのライディングをウルトラマンにやってもらいました。ガニ股でお尻が出てます。↓↓

理想のライディング姿勢はどうかというと...

はい、これ↑です。猫背からこの腰のライン...スペシューム光線のポーズと同じでしょう。この姿勢が体重をしっかりボードに伝えるために重要なのです。
肛門を意識する
モデル業もこなすといわれるサリー・フィッツギボン。彼女のライディングスタイルは異例であり、この写真はその異例ぶりが如実に見てとれます。もし彼女が全裸であったならば、彼女の肛門はうしろからまる見えになっているでしょう。この姿勢はサーフィン初心者によくありがちな姿勢なのですが、女性であるからこそ世界のトップに立てるし、また見ていても違和感はありません。
一方、こちらはカリッサ・ムーア。カリッサのサーフィンは第一級のお手本です。この姿勢でも彼女の肛門は下を向いています。男女ともに、一般論では肛門は真下を向いているのが理想です。つまり、肛門が他者から絶対に見えないように意識することが重要です。
猫背の人はサーフィンに向いている
圧倒的な強さで優勝してミコシに乗るカリッサ。男どもに担がれると意外にコンパクトなボディです。それにしても今年最初の試合は実にお見事。カリッサの黄金時代がこれから始まる予感がします。
これは決勝で9.43ポイントという今大会の最高得点を出した演技。フィニッシュで完璧なレイバックをきめました。
プロを含む上級者は骨盤を立てたり寝かしたりしてサーフィンするのですが、カリッサは基本的に骨盤を立てた状態でずっとサーフィンします。骨盤を立てた状態を「オン」、寝かした状態を「オフ」と私は定義しているのですが...
カリッサ・ムーアのサーフィンは初心者〜中級者のためのお手本です。それは、骨盤がオンになっているサーフィンです。
これはバックサイド。リップで板を返すときにだけ骨盤がオフになるのがわかるでしょうか。サーフィンEブックの中級編では「基本的に骨盤は立てる」と書いていますが、これがその例外です。
カリッサは猫背です。猫背でスポーツが得意な人はたくさんいます。そして、猫背の人はサーフィンに向いていると私は思います。それは骨盤が立つ(オンになる)からです。
- リラックスから始める
- ビギナーはとかくボードの上で硬直するので尻が出たりガニ股になってしまいます。まずはリラックスすることから始めましょう。
- ガニ股を矯正する
- 最終的な目標はこの姿勢です。しっかり内股をキープ。そして進行方向に体正面を向けます。
- 三次元の動き
- 現代サーフィンは三次元の動きをしますが、それは初級レベルはそろそろ卒業かなというあなた。体をなるべく正面にむける。これを意識してみてください。
- 後ろ足に加重する
- 前足加重のときにボードは加速するのですが、どっちが基本姿勢かといえば私は後ろ足加重が基本姿勢と考えます。
- 女性らしいサーフィン
- サリーのサーフィンは女性的と言いましたが、それは背中からヒップのラインが生み出すもの。そしてそれは下手すれば初心者サーファーになってしまう危険なもの。
- サーフィンを波に合わせる
- 「押してくれる波」は楽です。テイクオフに成功しさえすれば、どんどん加速していくのですから。何も考えなくていいのです。何のテクニックも使わなくても、とりあえず絵になるサーフィンができてしまいます。
- ボードの上では常に体を動かす
- テイクオフしたらあとは何にもしない、ただボードの上に立っているだけ、というサーフィンはカッコ悪いです。
- 基本姿勢と横ライディング
- 基本姿勢がしっかり身についてくれば、テイクオフから横へのライディングがとてもスムーズになっていきます。
- ボードによってスタンスの位置は変わる
- ボードの長さが同じでもアウトラインの違いによって乗り方は変わってきます。ボードによっては後ろ足がデッキパッドから外れていてもいいのです。
- レギュラーvs.グーフィー
- ベルズビーチはレギュラーオンリーのブレイクなので、ヤング(グーフィースタンス)は全ての波をバックサイドで乗りました。見ていて思ったのですが、この試合はほとんど互角。
- 目指すべきサーフィンとは
- 海外のジャッジはフロー(サーファーとサーフボードの流れる動き)を重視します。そして、そのトータルバランスで見る審査こそが本当のサーフィンを評価しているのだと思います。