ガニ股を矯正しよう
これはマグナムさん(熊本県42歳)に普段のライディング姿勢を陸上で再現してもらったものです。マグナムさんは波の上でこんなふうに乗っておられるので、両手をボードから離すようにアドバイスしました。
するとこんどは「ボードを踏んでも加速しません」と言われます。この姿勢では、そもそもボードを踏むことができません。なので、またアドバイスをさしあげました。
そしてついに、こうなりました。実はこの時点で典型的なサーフィンビギナーのライディング姿勢なのです。いわゆるガニ股です。
最終的な目標はこの姿勢です。しっかり内股をキープ。そして進行方向に体正面を向けます。このミスターテイクオフを使えば、陸上でこの正しい姿勢を体に馴染ませると同時に足腰を強化できます。
コンテンツ
- リラックスから始める
- ビギナーはとかくボードの上で硬直するので尻が出たりガニ股になってしまいます。まずはリラックスすることから始めましょう。
- サーフィンは腰だ
- 猫背からこの腰のライン...スペシューム光線のポーズと同じでしょう。この姿勢が体重をしっかりボードに伝えるために重要なのです。
- 三次元の動き
- 現代サーフィンは三次元の動きをしますが、それは初級レベルはそろそろ卒業かなというあなた。体をなるべく正面にむける。これを意識してみてください。
- 後ろ足に加重する
- 前足加重のときにボードは加速するのですが、どっちが基本姿勢かといえば私は後ろ足加重が基本姿勢と考えます。
- 女性らしいサーフィン
- サリーのサーフィンは女性的と言いましたが、それは背中からヒップのラインが生み出すもの。そしてそれは下手すれば初心者サーファーになってしまう危険なもの。
- サーフィンを波に合わせる
- 「押してくれる波」は楽です。テイクオフに成功しさえすれば、どんどん加速していくのですから。何も考えなくていいのです。何のテクニックも使わなくても、とりあえず絵になるサーフィンができてしまいます。
- ボードの上では常に体を動かす
- テイクオフしたらあとは何にもしない、ただボードの上に立っているだけ、というサーフィンはカッコ悪いです。
- 基本姿勢と横ライディング
- 基本姿勢がしっかり身についてくれば、テイクオフから横へのライディングがとてもスムーズになっていきます。
- ボードによってスタンスの位置は変わる
- ボードの長さが同じでもアウトラインの違いによって乗り方は変わってきます。ボードによっては後ろ足がデッキパッドから外れていてもいいのです。
- レギュラーvs.グーフィー
- ベルズビーチはレギュラーオンリーのブレイクなので、ヤング(グーフィースタンス)は全ての波をバックサイドで乗りました。見ていて思ったのですが、この試合はほとんど互角。
- 目指すべきサーフィンとは
- 海外のジャッジはフロー(サーファーとサーフボードの流れる動き)を重視します。そして、そのトータルバランスで見る審査こそが本当のサーフィンを評価しているのだと思います。