ライディング基本姿勢

テイクオフ成功の法則



リラックスすることから始めよう

 

サーフボードの上で無の境地に達することができればサーフ・マスターなのだと思います。ジェリー・ロペスはもちろんその一人であり、この絵のモデルとなったロブ・マチャドもその域に達しようとしています。

 

 

波に乗ると頭が真っ白になるものです。だから自分が今さっきどんなふうに波に乗っていたか、まったく覚えていなかったりします。サーフィン初心者の場合、そもそもテイクオフのときから視線が自分の足元にあって進行方向を見ていないので、もし自分の目の映像がビデオで録画できたとしても再生して映っているのはサーフボードのノーズ周辺だけということになります。これでは何も覚えていないのは当然です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サーフボードのレールが波のフェイスをうまく捕えたら、そして波のバレルを勢いよく走りだしたら、頭のギアをチェンジしてみてください。車のギアをトップに入れてエンジン回転数をアイドリング並みに落とすかんじです。すると途端に異次元の空間に入っていきます。座禅をしていてツボにハマったときのように。実際には見えていないところまで見えていて、つまり自分の背後で起こっていることも認識できているのです。サーフィンの基本姿勢はそうしたリラックス状態において完成されていきます。

 

 

ビギナーはとかくボードの上で硬直するので尻が出たりガニ股になってしまいます。まずはリラックスすることから始めましょう。リラックスすればするほどにボードの揺れを両足や腰が吸収してくれます。

 

 

 

Tさん(宮崎県)のライディング。彼のこのスタイルを目の前で見て、私のサーフィンは大きく変わりました。



コンテンツ
サーフィンは腰だ
猫背からこの腰のライン...スペシューム光線のポーズと同じでしょう。この姿勢が体重をしっかりボードに伝えるために重要なのです。
ガニ股を矯正する
最終的な目標はこの姿勢です。しっかり内股をキープ。そして進行方向に体正面を向けます。
三次元の動き
現代サーフィンは三次元の動きをしますが、それは初級レベルはそろそろ卒業かなというあなた。体をなるべく正面にむける。これを意識してみてください。
後ろ足に加重する
前足加重のときにボードは加速するのですが、どっちが基本姿勢かといえば私は後ろ足加重が基本姿勢と考えます。
女性らしいサーフィン
サリーのサーフィンは女性的と言いましたが、それは背中からヒップのラインが生み出すもの。そしてそれは下手すれば初心者サーファーになってしまう危険なもの。
サーフィンを波に合わせる
「押してくれる波」は楽です。テイクオフに成功しさえすれば、どんどん加速していくのですから。何も考えなくていいのです。何のテクニックも使わなくても、とりあえず絵になるサーフィンができてしまいます。
ボードの上では常に体を動かす
テイクオフしたらあとは何にもしない、ただボードの上に立っているだけ、というサーフィンはカッコ悪いです。
基本姿勢と横ライディング
基本姿勢がしっかり身についてくれば、テイクオフから横へのライディングがとてもスムーズになっていきます。
ボードによってスタンスの位置は変わる
ボードの長さが同じでもアウトラインの違いによって乗り方は変わってきます。ボードによっては後ろ足がデッキパッドから外れていてもいいのです。
レギュラーvs.グーフィー
ベルズビーチはレギュラーオンリーのブレイクなので、ヤング(グーフィースタンス)は全ての波をバックサイドで乗りました。見ていて思ったのですが、この試合はほとんど互角。
目指すべきサーフィンとは
海外のジャッジはフロー(サーファーとサーフボードの流れる動き)を重視します。そして、そのトータルバランスで見る審査こそが本当のサーフィンを評価しているのだと思います。

 
ホーム 基礎知識 豆知識 読者の声