ボードの上では常に体を動かす
ハワイのシークレットビーチだそうです。2分10秒からの女性のライディングを見てください。ボードの上でボ〜ッとはしてないですよ。常に動いてるでしょ。スリ足ですが、チョコチョコ足の位置を変えてます。彼女にはクリティカル・ポジションがしっかりわかっています。
この波も漕ぐ波ですので、テイクオフしたら漕がないとボードが失速してしまいます。ロングボードの場合は、漕がないでもクリティカル・ポジションをしっかり踏んであげるだけでいいです。
次に、3分28秒からの男性のライディングを見てみましょう。漕いでますね。そんなに大きなラインではないのでアップス&ダウンとまではいきません。やっぱり「漕いでいる」という表現が妥当です。
いつもお世話になっております。宮崎に行く日程が決まりましたので、ご連絡します。宿泊先は青島パームホテルを予約しました。ご都合の合う時にお会いしてレッスンしていただけたらと思いす。宜しくお願いします。
今回の「漕ぐ」というのは、てっきり私もパドルで漕ぐのかと思いましたが、アップスをかけるということなんですね。バリのPDFも参考になりました。
千葉の辰夫さんからメールをいただきました。たしかにアップス&ダウンは「ボードを漕ぐ」というアクションの一つですが、かならずしもイコールではありません。アップス&ダウンはその名のとおりボードが上がったり下がったりしないといけませんが、「漕ぐ」ことの目的はそれだけではないからです。
漕ぐ目的はボードを加速させることです。ボードが加速する原理はサーフィンEブックに書いていますが、そのキーワードは「過重と脱重」です。ロングボードの場合は特にそうで、ボードの上で体を動かし、過重と脱重を繰り返せばボードはガンガン加速していきます。アップス&ダウンはなくてもいいです。
体重が軽い人だと「漕いでもボードがビクともしない」ということがあります。そんなときは波のフェイスに?んでいる側のレール付近に足を置いてくだい。そして「ボードを揺さぶる」かんじでやってみてください。そうです、ボードを揺さぶるのです。そしたらボードが加速していくのがわかるはずです。
テイクオフしたらあとは何にもしない、ただボードの上に立っているだけ、というサーフィンはカッコ悪いです。それは、いわゆるサーフィン初心者です。上級者やプロは常に何かやってます。
でも、上級者やプロがボードの上で何もしないときがあります。そして、全てのサーファーがその瞬間を目指しています。ボードの上で何もしなくていいとき、それが終着点です。
- リラックスから始める
- ビギナーはとかくボードの上で硬直するので尻が出たりガニ股になってしまいます。まずはリラックスすることから始めましょう。
- サーフィンは腰だ
- 猫背からこの腰のライン...スペシューム光線のポーズと同じでしょう。この姿勢が体重をしっかりボードに伝えるために重要なのです。
- ガニ股を矯正する
- 最終的な目標はこの姿勢です。しっかり内股をキープ。そして進行方向に体正面を向けます。
- 三次元の動き
- 現代サーフィンは三次元の動きをしますが、それは初級レベルはそろそろ卒業かなというあなた。体をなるべく正面にむける。これを意識してみてください。
- 後ろ足に加重する
- 前足加重のときにボードは加速するのですが、どっちが基本姿勢かといえば私は後ろ足加重が基本姿勢と考えます。
- 女性らしいサーフィン
- サリーのサーフィンは女性的と言いましたが、それは背中からヒップのラインが生み出すもの。そしてそれは下手すれば初心者サーファーになってしまう危険なもの。
- サーフィンを波に合わせる
- 「押してくれる波」は楽です。テイクオフに成功しさえすれば、どんどん加速していくのですから。何も考えなくていいのです。何のテクニックも使わなくても、とりあえず絵になるサーフィンができてしまいます。
- 基本姿勢と横ライディング
- 基本姿勢がしっかり身についてくれば、テイクオフから横へのライディングがとてもスムーズになっていきます。
- ボードによってスタンスの位置は変わる
- ボードの長さが同じでもアウトラインの違いによって乗り方は変わってきます。ボードによっては後ろ足がデッキパッドから外れていてもいいのです。
- レギュラーvs.グーフィー
- ベルズビーチはレギュラーオンリーのブレイクなので、ヤング(グーフィースタンス)は全ての波をバックサイドで乗りました。見ていて思ったのですが、この試合はほとんど互角。
- 目指すべきサーフィンとは
- 海外のジャッジはフロー(サーファーとサーフボードの流れる動き)を重視します。そして、そのトータルバランスで見る審査こそが本当のサーフィンを評価しているのだと思います。