掘れた波でもゆっくり立つ
今年で15歳になるオーストラリア(マーガレットリバー)のジャック・ロビンソンは、カノア・イガラシ(日系アメリカ人)と双璧をなすスーパーグロムです。ブロンドの髪に天才的なライディング。あのジョンジョンが出てきたときを彷彿とさせます。
バリのクラマスでWCTをやっていてスポンサー枠(オークリー)で出場しましたが、なんと対戦相手はキングケリーでした。ジャックは恐れることなくテイクオフしていくも、上手くチューブを抜けることができず高得点が出なかった。しかし、このヒートは彼にとってかけがえのないものになったに違いありません。
いつも興味深い記事をありがとうございます。相変わらず肩頭の掘れた波だとパーリングの日々です。テイクオフの時はホバリングまでパドルを最初からノーズ下がりの位置にすればいいのでしょうか?
それとも後ろ加重からノーズ下がりの前加重。またはかなり前加重からノーズ下がりの位置まで。単にその時の波の状況に合わせてノーズ下がりをキープ? 最近行き詰まってきました。
これは千葉の勇次郎さんからいただいた質問メールです。勇次郎さんは「掘れた波」に対するこだわりが強いらしく、波が掘れたときに上手くテイクオフできないのが悔しくてしかたないようです。
掘れた波についてはこれまでも度々記事にしてきましたので、まずはそれを読んでいただきたいのですが、その上で勇次郎さんは「ノーズ下がり」という言葉にひっかかってしまっています。
これはクラマス大会でチューブ波にテイクオフするジャック・ロビンソン。どうですか、この余裕のテイクオフ。ドカッ掘れの波でもこんなふうにゆったりとテイクオフできてしまうのです。
- 断崖絶壁からテイクオフする
- サーフィン初心者、初級者が短期間でみるみる上達するサーフィンの極意をここに公開いたします。誰も言わない、誰も書かないサーフィンの理論は必見です。
- テイクオフ・マージン
- 「テイクオフ・マージン」とは何か。それは自分が今まさに乗ろうとしている波が、テイクオフのための余裕をどれだけ持っているかということです。
- パーリング覚悟のテイクオフ
- パーリング覚悟でいってみるのは確かにいいことです。それによって自分の限界を知り、弱点を見つけ、改善を図ることができるからです。
- ボードをフラットに保つ
- 上手なサーファーのテイクオフを注意深く観察してください。どんなに掘れた波であっても、ホバリングのときボードはほとんどフラット(微妙にノーズ下がり)です。
- 掘れた波は腕で立つ
- 両腕で立つには絶対に欠かせない秘訣があります。それを完全に習得できたとき、掘れた波への恐怖心はなくなります。そしてこんどは掘れた波を求め始めることでしょう。
- パイプラインを分析する
- パイプラインの波をメイクした選手のテイクオフシーン。まさしくE難度のテイクオフ。このパラパラ動画には彼の超絶テクニックが詰まっています。
- ノーズが落ちていく感覚をつかむ
- 掘れた波では両足を引きこんでボードに乗せた瞬間、ノーズがパッタ〜ンと落ちています。この「ノーズがパッタ〜ンと落ちる」という感覚。それを知っている人は初心者脱出しています。
- 掘れた波で確実にテイクオフする方法
- 「サイズがあって掘れている波では立てない」のではなく、「サイズがあって掘れている波ではホバリングできない」というのが事の真相です。
- トッププロのパーリング
- 世界のトッププロでもパーリングはします。しかし、さすがは世界のトッププロ。パーリングといえば頭から突っ込むのがお約束ですが、そうはなりません。
- 最後はここで決まる
- 究極のテイクオフができるかどうかはこの瞬間にかかっていて、この瞬間に一般のサーファーは耐えることができません。
- 前足の位置を変えてみる
- ケリーは意識して前足の位置をズラしているのであり、これによって垂直落下のあとの鋭角ボトムターンに成功しています。