フォームボール

テイクオフ成功の法則



チューブの中のフォームボール

 

2016年WCT第7戦、タヒチのチョープーで優勝したのは無冠の帝王ジョンジョン・フローレンス(ハワイ)でした。手前でパドルアウトしているのは10点満点を出しながらもベスト2ライドの合計点で敗退したガブリエル・メディーナです。この2人がランキングのトップ争いをしていまして、とりあえず今大会の結果により、ついにジョンジョンがランキング1位となりました。

 

 

ジョンジョンが1位になったのは、これが初めてではないでしょうか。世界で最も才能あるサーファーであると誰しも認めるジョンジョンですが、WCTではなかなか結果を出せずにいました。これを機にケリーのように世界チャンピオンを何度も獲得してほしいものです。

 

 

 

 

 

ところで、「フォームボール」って知ってますか。最近、解説者や選手たちがよく口にするのですが、私も何のことだかわからずにいました。このフォームボールとやらは、どうやらチューブ波の中で圧縮されている白波(スープ)のことのようです。それがボールのようになってチューブライディングしているサーファーを外に押し出そうとしたり、ときには呑み込んでしまうのです。つまり、チューブのより深いところに居つづけるには、このフォームボールにいかに上手く対処するかがカギになるみたいです。

 

 

あと、「スピッツ」というワードもチューブ波にはつきものです。これは圧縮された大量の水がチューブの出口から霧状になって吐き出されるもの。さらに、「シャンデリア」とはチューブ波のリップの部分でして、キラキラ光る様がまるでシャンデリアみたいだからでしょう。

 

 

サーフィン初心者脱出プログラム

 

サーフィン専用バランスボード

 

サーフィン・ステップアップ プログラム

 

スケボーでサーフィン上達

 



コンテンツ
チューブ波をメイクする
チューブライディングはサーフィンで究極の技だと思っている方、いらっしゃることでしょう。たしかにそうなのですが、波のコンディションしだいでその難易度は大きく変わってきます。
小さなチューブ 〜 犬小屋のドア
小さなチューブ波は日本のビーチでもよく遭遇するのですが、これに入るのは簡単そうで難しいです。ギロチンダンパーぎみの波でよく発生しますから。
バレルイン
バレル=barrel は「樽(たる)」という意味でして、波が樽のような形になることからそう呼ばれるのだと思います。
なぜ究極の技なのか
チューブライディングはサーフィンにおける究極の技とされていますが、「気がついたらチューブに入っていた」というふうに一般サーファーでも意外と簡単にできてしまうこともあります。
チューブライドで最も重要なこと
ガブリエルがどんなに長いチューブを抜けても、10点満点はありませんでした。どうしてでしょう。
ストールで波が掘れるのを待つ
テールに思い切り体重をかけてボードを失速させることをストールといいますが、このストールは半端ないですね。
チューブ合戦は10点満点が出やすい
チョープーやフィジーのような綺麗なチューブ波では満点がとても出やすいです。
プルイン と プルアウト
「プルアウト」は乗った波から抜け出ることですので、「プルイン」は波に乗り始めることのように思ってしまいますが、正解は「チューブに入る」ことなんですね。
チューブライドのテイクオフ
チューブライディングをするには、まずはプルインできないと始まりません。これが難しいのです。そしてそれはテイクオフで決まります。

 
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