なぜ究極の技なのか
野呂玲花のプロモーションビデオ。彼女はバックサイドのトップアクションが得意なのでほとんどがそのシーンですが、チューブアプローチをしているシーンも2つほどあります。
チューブライディングはサーフィンにおける究極の技とされていますが、「気がついたらチューブに入っていた」というふうに一般サーファーでも意外と簡単にできてしまうこともあります。では、レイカ姫のチューブアプローチは失敗しているので彼女はプロのくせに下手すぎなのでしょうか。
その答は、もちろん「No!」です。チューブアプローチのシーンだけクリップしましたので見てください。
ボードコントロールに苦労しているのがおわかりでしょう。これほどのサイズの波になると、とんでもない巻き上げなのでレールを入れて安定させるのは至難の業です。世界のトッププロサーファーであればこの波のチューブをメイクしているはずですが、日本の女子プロレベルでは歯がたたないのです。ただ、私たちから見ればこの波にテイクオフできるだけでもすごいことです。
というわけで、チューブライディングが究極の技なのはビッグウェイブ限定といえます。つまり、湘南の小波でのチューブライディングとパイプラインでのチューブライディングはまったく別次元なのです。
コンテンツ
- チューブ波をメイクする
- チューブライディングはサーフィンで究極の技だと思っている方、いらっしゃることでしょう。たしかにそうなのですが、波のコンディションしだいでその難易度は大きく変わってきます。
- 小さなチューブ 〜 犬小屋のドア
- 小さなチューブ波は日本のビーチでもよく遭遇するのですが、これに入るのは簡単そうで難しいです。ギロチンダンパーぎみの波でよく発生しますから。
- バレルイン
- バレル=barrel は「樽(たる)」という意味でして、波が樽のような形になることからそう呼ばれるのだと思います。
- チューブライドで最も重要なこと
- ガブリエルがどんなに長いチューブを抜けても、10点満点はありませんでした。どうしてでしょう。
- ストールで波が掘れるのを待つ
- テールに思い切り体重をかけてボードを失速させることをストールといいますが、このストールは半端ないですね。
- チューブ合戦は10点満点が出やすい
- チョープーやフィジーのような綺麗なチューブ波では満点がとても出やすいです。
- プルイン と プルアウト
- 「プルアウト」は乗った波から抜け出ることですので、「プルイン」は波に乗り始めることのように思ってしまいますが、正解は「チューブに入る」ことなんですね。
- フォームボール
- チューブのより深いところに居つづけるには、このフォームボールにいかに上手く対処するかがカギになるみたいです。
- チューブライドのテイクオフ
- チューブライディングをするには、まずはプルインできないと始まりません。これが難しいのです。そしてそれはテイクオフで決まります。