エアリアル(エアー)

テイクオフ成功の法則



エアーよりも重要なこと


2013年のWCTのブラジル大会はジョーディ・スミスが優勝しました。WTで3勝目ということですが、前回からずいぶんと遠ざかっていただけに喜びは大きいものでした。WCTは大会ごとにテーマ(バレル、マニューバー、エアー)があるのですが、今回のブラジル大会は日か変わる度にそのテーマも変化するという目まぐるしい展開。

 

 

そして最終日にはセミファイナルとファイナルが行われ、そのテーマはエアリアル(エアー)で決まりでした。テーマがエアーの大会の場合、飛ぶのが苦手な選手は早々に敗退していなくなります。しかし、今大会は最終日まで勝ち上がったところでテーマがエアーに変わって面食らった選手がいました。

 

 








それがこの人、ミック・ファニングです。他の追随を許さないパワフルなマニューバーで常にトップを走り続ける彼は「飛ばないサーフヒーロー」なのです。

 

 

 








それでも、この日だけは飛ばないわけにはいかなかったのだと見ていて思いました。こんな無様なミックを見るのは本当に辛い。まさしく丘に上がったカッパです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本人のプロも、こぞってエアーの練習をしています。「これからは飛ばないと勝てない」という焦りを感じているのでしょうか。それとも、飛ぶことが素直に快感なのでしょうか。もし、日本人プロが本気で世界に通用するサーファーになりたいと思っているのであれば、エアーを封印して、まずはマニューバーの完成度を上げるべきなはずです。大野マーはそれを実践している唯一の日本人プロであり、だからこそ世界で戦えているのだと思います。



コンテンツ
エアリアル(エアー)
サーフィンの空中技はスキーやスノーボードとは基本的に別物です。なぜかといえば、波は動いているから。飛び出したところに戻っても、それはただのプルアウトなのです。
未来のサーフィン
世界のサーフィンが目指しているところはXゲーム。他の競技と遜色ない演技ができるようになったとき、サーフィンは初めてメジャーなスポーツとなるのでしょう。
世界レベルのサーファーがやっていること
ある雑誌ではジョーディ・スミスやサリー・フィッツギボンがレッドブル主催のキャンプで猛練習している写真が公開されていました
ブラジリアンのエアリアル
フィリペのサーフィンはとにかくラディカル(よく動く)。ガブリエルをもっと活性化させたかんじです。ガブリエルといえばエアリアルですが、フィリペのエアーはもっとすごい。
エアーリアルはいつかできる?
ボードと体を空中に飛ばした人がいます。もしかしてエアリアルのつもり? そうなのかもしれませんが、客観的には単にボードと体が宙に舞っただけです。
女子のエアリアル
ここ数年における女子の進化には驚くばかりですが、こうも早くエアーをマスターしてくるとは思いもしませんでした。
危険度が増すエアーリアル
サーフィンのエアーリアルは高く飛べば飛ぶほど危険度が増します。それはスケボーやスノボーでも同じように思えますが、それがけっこう違うのです。
エアーでは高さが評価される
観衆が思うほどエアーの回転は点数に反映されないものです。それがわかっていれば、裕次郎のエアーがなぜ6点ぽっちだったのかが納得いきます。
オニー・アンワーのステップバック
飛ぶためのボトムターン直前でスタンスを目いっぱい広げています。後ろ足は(たぶん)デッキパッドのストッパーにかかっています。

 
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