ショートボード

テイクオフ成功の法則



ショートボードとは

 

 

先日、湘南の方とお話した内容をちょっとご紹介しましょう。その方はなんと贅沢なことに、海まで自転車で行ける距離のマンションにお住いとのこと。湘南といえば早朝から立体駐車場にはサーファーの車が長蛇の列と聞きます。湘南は今や高級住宅街と化していますので、駐車料金もバカ高だそうです。

 

 

「へ〜」と思わず羨望の溜息をする私。ところがそのすぐあと「大変ですね〜」と同情する私。その方はロングボーダーなのですが、あろうことかエレベーターにボードが入らないのだというのです。部屋はマンションの10階だというのに。なので、いつも螺旋階段をボード抱えて上り下りしていらっしゃる。私には到底できない苦労です。頭が下がります。ただ、私はそんなときいつも思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

なぜロングボードにこだわるのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

ショートボードという選択肢もあるのに。30歳40際になってからのショートボードは無理だというのは大ウソです。ロングボーダーにわかってほしいこと。ショートボードでないと味わえない「すばらしいサーフィンの世界」があります。

 

 

しかしその一方で、ショートボーダーにわかってほしいこと。ロングボードでないと味わえない「すばらしいサーフィンの世界」もあります。つまり、どちらも捨てがたいのです。であれば、自分の環境にあった方を選べばいい。

ショートボードは自由に動ける

 

ポルトガルで開催されていた、 WSLヨーロピアンLQS第2戦「ロングボード・プロ・ガイア」。ロングボードでもこれほどのマニューバー(攻めるサーフィン)ができることを見せてくれました。しかし、一般のサーファーにとってはこの波は無理です。つまり...

 

 

 

ロングボードでは無理

 

 

 

波に乗る以前に、沖に出るのが至難。ロングボードは板が重くて大きいのでデカ波に揉まれるとその衝撃はかなりのものがあります。ハワイのノースショアにロングボードで入って足の指を切断してしまった人がいます。リーシュ(パワーコード)が巻き付いてしまったそうです。

 

 

一方、ショートボードであれば身軽です。ロングからショートに乗り換えたときに感じるあの爽快感といったら。まるで足枷を外されたような自由さがあります。

 

 

 

ショートボードは自由に動ける

 

 

 

もちろん、持ち歩きも楽。家の中から海に持って入るまでがぜんぜん楽です。実はそこが一番大事だったりして。フットワークが軽くなるので海に行こう!サーフィンしよう!って気になります。

最新ショートボードデザイン

「サーフクラブ」というサーフィン雑誌創刊。私が注目したのは「サーフボードの論理的思考」というページでした。コンピューターを駆使してかなり細かいところまで考えてサーフボードをデザインする人が解説しています。

 

 

 

 

しかし、この解説をショートボード初心者が真に受けてはいけません。特に、「ワイデストポイントをテール寄りにすることでテイクオフが速くなるので初級者向き」という部分。ここで言ってる初級者というのは、私たちからすれば中級レベル以上のサーファーを指しているからです。

 

 

ワイデストポイント(最も横幅があるところ)がテール寄りということはノーズ側の面積が小さくなっているので、そういうボードはテイクオフのとき全体重を預ける両腕が不安定になります。いくらボードが早くホバリングに入ったとしても、両手を置いたところが不安定だったら立っていけません。

 

 

ボードデザインの解説としてはかなり参考になるものですが、これはテイクオフについては全く不安がないサーファーが対象です。



コンテンツ
ロングボードとは
日本を代表するプロ・ロングボーダー、かのショーロクこと宮内謙至さんが雑誌に書いていました。「僕はノーズライディングだけでサーフィンは十分です。」 この言葉、ほんとに粋でかっこいい。
ショートとロングの区別の仕方
ショートボードとロングボード。長い方がロングボードなのは間違いありませんが、では長さがいくらになったらロングボードなのでしょう。
ショートボードの長さ
最初はとにかくこの一般論に従ってボードを選びます。その結果、「パドリングが弱いからもっと浮力のあるボードをチョイスすればよかった」なんてことにはまずなりません。
ショートボードで挫折する理由
サーフィン初心者、初級者が短期間でみるみる上達するサーフィンの極意をここに公開いたします。誰も言わない、誰も書かないサーフィンの理論は必見です。
ネット購入はNGです
いくら完璧な道具をそろえてもサーフィンは1人では上手くなりません。サーフィンは人によって育てられるもの。ショップで購入することで、あなたにはサーフィン仲間ができます。
ショートとロングの定義
サーフィン大会は別として、私が思うショーボードサーフィンとロングボードサーフィンの区別。それはサーフボードの大きさやライダーの身長体重との比率ではなく、ライディングスタイルの違いです。
ショートとロングの併用
ショートとロングの併用は、はっきりいって何の問題もありません。違和感など、まったく感じません。違和感を感じるのは、どちらかが中途半端(初心者レベル)だからです。
木製の高級サーフボード
木製といっても木を削っただけのものではありません。軽くして浮力を増すために、中が空洞の構造になっています。その製法はまるで船を造るのと同じです。
ノーズの役割
サーフィン初心者、初級者が短期間でみるみる上達するサーフィンの極意をここに公開いたします。誰も言わない、誰も書かないサーフィンの理論は必見です。
ガンというサーフボード
ガンの特徴は、まずはその長さです。ロングボードと同じ9フィート以上が普通でして、これによって10〜25フィートの波に自力でテイクオフできるといいます。
その日の波でボードを選ぶ
ショートボード向きの波とロングボード向きの波について考えてみました。

 
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