JPSAでもビデオ判定を導入
これ、何だと思いますか。古いカラーテレビの箱ですが、実はこの箱の中にはサーフィン大会のジャッジ(採点)で使うビデオセットが入っているのだそうです。サーフィンも今やビデオ判定の時代なんですね。で、よく見るとこの箱には「一ノ瀬セット」って書いてあります。「一ノ瀬」というのは女子プロサーファーの一ノ瀬さゆりさんのことなんですが、彼女のブログにその経緯が書かれていました。それによれば...
ある大会で同時に数人が波(それぞれ別の波)に乗ったらしく、こともあろうかジャッジ全員が彼女のライディングに気づいていませんでした。そのライディングはそのヒートで最もいい演技だったのですが、採点されずに終わったのでそこで敗退。それが悔しくてたまらない彼女は猛烈に抗議したそうです。
その一件があったからJPSAでもビデオ判定を導入しようという動きになったらしいです。それってホント?(決勝ヒートで、しかもグランドチャンピオンの行方を左右するミスジャッジが発生したのなら納得できなくもない)。そしてさらには、複数の選手が同時にテイクオフするとチーフのジャッジが「一ノ瀬ったよ〜」と声を出すとか。ともあれ、「一ノ瀬セット」と書かれた古い箱があるのは事実です。
フィギュアスケートの採点方法については大会が開催されるたびに議論が白熱しますが、ことサーフィン大会に関しては何の議論もないし話題すらないですね。結論から言えば、サーフィンとフィギュアスケートとでは世間の注目度が比較にならないからです。サーフィン大会の結果が一般のニュースで報道されることは過去にもありませんでしたし、今後もないでしょう。
しかし、大会に出場する選手たちが採点方法や特定のジャッジ(審判員)に不満を持っているのは確かです。ビデオ判定が導入されたのも、そういった問題をなくしていく一つの対策なのでしょう。
あとは、もっと合理的な採点方法を検討していくのかどうか。フィギュアスケートは過去の紆余曲折を経て、今の5コンポーネント採点システムにたどり着いています。「スケート技術」「技と技のつなぎ」「演技力」「振付け・構成」「音楽との調和」の5項目を10点満点で評価するものです。
- 日本プロサーフィンの危機
- 男子では大野修聖プロだけでなく、辻裕次郎プロや田嶋鉄兵プロがJPSAを抜けて世界(WQS)で戦っています。そういった状況から、JPSAは日本プロ野球の小型版にも見えるのです。
- 頑張れ日本人プロサーファー
- 何をどうしたら世界レベルになるのかが全くわかっていないので「とにかく、とことんやってみる」みたいなことになります。それだとやっぱり世界の舞台は日本人には不利です。
- プロサーファーへの道
- 毎回50人前後がプロトライアルを受けますので、合格率は約2パーセントということになります。司法試験や公認会計士といった超難関試験ですら合格率5パーセント前後です。
- 2013年のツアー総括
- JPSA、2013年のツアーを総括します。
- 大野マー vs. 中村拓久未
- 拓久未が見た、真夏の夢。現実はほんとに無常です。ラスト1分でマーが乗った波は優先権を持つ拓久未がスルーした波。
- 叩かれるNIPPON選手
- サーフィンのチームジャパンが世界の舞台で大敗したとしても誰一人として叩きはしません。いるとすれば毒舌ライターの氏だけです。
- プロサーフィンの賞金を増やすために
- とりあえず、JPSAが改革すべきことは今のトーナメント方式のやり方です。WCTに習って、トップ選手だけで優勝を競うようにしてほしいものです。
- JPSAにウェイティング期間はない
- 波がなくてもやる、逆にクローズでもやる。それがJPSA。
- 世界を周る若手プロたち
- JPSA(日本プロサーフィン)のシーズンが終了し、若手プロ選手たちの多くは世界に旅立っています。